風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

熊野古道・伊勢路 その4 七里御浜

2018-08-22 | 三重県・海・熊野灘
 熊野市、熊野古道・伊勢路です。
 今回は熊野古道浜街道といわれている七里御浜を歩きます。
 七里御浜も世界遺産「紀伊半島の霊場と参詣道」に登録されています。

①松本峠から見た七里御浜。
 右手の岩が獅子岩。
 手前は井戸川の水を国道42号、堤防などの下を潜って海へ流すボックスカルバート。


②松本峠からの七里御浜全景、昨日の写真の再掲。


③海はドン深で遊泳禁止。





⑤七里御浜から見た鬼ヶ城。


⑥海上から見た七里御浜。


⑦冬の熊野・七里御浜の風物詩、サンマ干し。
 これは2016年1月の写真。
 2017年はサンマは不漁で水揚げはゼロでした。
 三陸沖から熊野灘まで南下している間に体の脂がほどよく落ちたサンマは、焼いてハラワタごと食べるとうまいのです。


⑧今年の1月は水揚げは少し回復したようです。


⑨海に向かって咆吼する獅子岩。





⑪熊野詣での人々が熊野三山を目指して歩いた道です。
 峠越えの難所もなく歩きやすい砂利道で、熊野三山を目前にして足取りも軽くなったことでしょう。


⑫花の窟(いわや)。
 この巨岩がご神体です。
 熊野信仰は自然崇拝です。


⑬御浜小石が広がる海岸。
 七里=28kmもなく約22kmほどの、しかし日本最長の砂礫海岸です。
 熊野川のダム建設により小石の供給は減り、浜は痩せてきています。


⑭御浜小石は固い小石で、高級庭園などのまき石に使われていましたが、自然保護のため今では制限されています。
 表面がなめらかで光沢があり、すべて手拾いにより採取され、装飾用などに使われています。
 個人が記念に持ち帰るくらいならOKです。


⑮堤防の向こうは松などの雑木林です。


⑯七里御浜南部に来ました。
 これより南は海岸が狭く、また台風の被害で写すことは出来ませんでした。


熊野灘の風景 光る海 その2

2018-02-05 | 三重県・海・熊野灘
 三重県大紀町錦の塩浜山村広場という標高100mほどの高台から、眼下に広がる熊野灘を見ています。

①小島や岩礁がたくさんありますが、いつもは何人かいる釣り人の姿がどこにも見当りません。
 釣り人がいなければ、朝早く磯渡しをし、そのあとも見回ったり、お昼の弁当を届けたりして行き来する渡船の姿もありません。


②600mmズームを多用しています。





④しかしこの日は船が通りません。


⑤背後の錦の港を見下ろしています。
 この町は1944年12月7日の東南海地震で大きな被害を受けました。
 その教訓を生かして、500人程度が避難出来る高さ22mの錦タワーが建設されています。





⑦右奥、紀伊長島港から少し大きな船が出てきました。





⑨貨物船のようです。
 後方は台高山脈南部の山々です。











⑬ほかの船の姿がないため、この貨物船のおかげでどうにか絵にはなったようです。


⑭中央部にほとんど動きのない小船がいるのですが、小さな点にしか見えません。


⑮これ以上船を待っても期待薄なので、高台をあとにしました。
 上から見下ろした港の船にあいさつしてから帰ります。

熊野灘の風景 光る海 その1

2018-02-04 | 三重県・海・熊野灘
 三重県南伊勢町から、雄大な光り輝く熊野灘の風景を求めて、大紀町錦の海へ向かいます。

①南伊勢町古和浦。
 奥に浮かんでいる筏のようなものは、カセとよばれているチヌ(クロダイ)釣り用の小舟です。


②手前をトビが悠々と何度も旋回しています。





④大紀町錦の国道260号沿いから、眼下に広がる海を見ています。
 小島や岩礁が点在しています。





⑥どこからか小船がやってきました。 


⑦場所を移動しました。
 小島の向こうに小さく漁船の姿があります。
 手前の丸いものはコワリとよばれている養殖生け簀です。








⑩円錐形の覆いがかかっているコワリはマダイ、かかっていないのはハマチ養殖用です。


⑪手前の木々が茂ってきて視界が狭くなり、写す場所が少なくなりました。


⑫錦の港です。
 右側に大きな防波堤が造られており、付近は立ち入り禁止です。


⑬塩浜山村広場という高台からです。
 明るく銀色に輝く雄大な海です。
 待って待ってやっと一艘の船がやって来ました。








⑯また待って、もう一艘船が帰って来ました。
 沖へ向かう船はありません。
 この日は船の姿が少ないようです。


 明日はその2です。

あおさ海苔の風景 その2

2018-02-03 | 三重県・海・熊野灘
 その1からの続きです。
 三重県産のあおさ海苔は、全国生産量の7割近くを占めています。

①南伊勢町五ヶ所浦です。
 堤防の上から写しています。














⑥砂浜へ下り、海苔網の近くで写します。








⑨南伊勢町内瀬です。





⑪少し見にくいですが、島に鳥居があります。
 この島の名前を冠した村島神社です。


⑫船が帰って来ました。 
 背後の山の斜面は、五ヶ所みかんで知られているみかん畑の一部です。





⑭南伊勢町迫間浦です。











⑱南伊勢町最南部の棚橋地区です。


 あおさ海苔の養殖は、これより南では紀北町の矢口浦などで行われていますが、今回は撮影をパスしました。

あおさ海苔の風景 その1 (引き潮)

2018-02-02 | 三重県・海・熊野灘
 三重県志摩市から南伊勢町にかけての海岸に、あおさ海苔の風景を求めて走って来ました。
 伊勢湾沿いはすしに使うくろ海苔の養殖が多いのですが、今回走った熊野灘北部の海岸はほとんどがあおさ海苔養殖です。
 わが家ではあおさ海苔は味噌汁に入れて、味と香りを楽しんでいます。
 
①志摩市浜島町迫子(はざこ)
 この日は大潮で干潮は午前10時51分。
 干潮前後で海苔網が水面よりも上がったころがねらいです。
 今9時27分、写しながらだんだん南へ行くと、南伊勢町五ヶ所付近で干潮時にぶつかります。
 海苔網は美しい幾何学模様を描いて張られています。


②支柱の竹と海苔網を付ける位置の具合で、まだ水没しているものあります。











⑥浜島町塩屋。








⑨カイツブリのような鳥が一羽。








⑫南伊勢町神津佐(こんさ)。
 あおさ海苔は海水に淡水が混じった水域を好むため、河口部にも海苔網が張られています。





⑭見事な幾何学模様です。








⑰逆光にあおさ海苔の緑色が輝きます。


⑱海苔網の手入れをしている方の姿を拝借しました。




  
 干潮にちなんで「引き潮」をお聞きください。

引き潮 Ebb tide Frank Chacksfield フランク・チャックスフィールド

   
 明日はその2です。