風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

石の芸術・深野のだんだん田 その1

2015-07-10 | 三重県・山・中勢
 三重県松阪市飯南町、深野のだんだん田です。
 ここは棚田百選に選ばれています。
 案内板によると、ここのだんだん田は室町時代中期から江戸時代初期にかけて開拓されたといわれています。
 先人の知恵と技術・努力による貴重な文化遺産であり石の芸術であると、書かれています。

①だんだん田の中ほどから棚田の広がりを見る。
 下に見えるのが、深野の中の長野という地区でその向こうは国道と一級河川櫛田川。


②だんだん田の背後は夏明という地区。


③④夏明地区と長野地区の間に約550枚のだんだん田がある。




⑤⑥⑦午前中は雨。雨に洗われて稲の緑がひときわあざやかだ。






⑧⑨石垣の間にベゴニアが咲き、色どりを添えている。




⑩⑪石垣の曲線に合うように植えられた稲の列は、波紋の広がりのように石垣に向かって動いているようだ。




⑫⑬石垣のあぜ道は堅固な石積みの上にセメントが張られている。
 石垣の総延長は約120kmにもなる。




⑭⑮営々と積み上げられてきた石の数は300万個を越える。
 ほとんが、棚田のあるこの地か付近の山地から切りだされた石のようだ。
 石積み作業は専門の石積み職人の手によるかその指導のもとに行われたのだろう。




⑯~⑲石積みは土地や斜面の形状を最も有効に利用して作られている。
 案内板はいう「城塞を思わせる幾重にも積まれた自然石の風景はまさに石の芸術である」と。








⑳長野地区まで下りてきた。
 このへんは休耕田のようだが、荒廃を防ぐ意味からも畑作を行っているようだ。
 

 その2に続く。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
terukoさま (いせえび)
2015-07-10 22:50:47
今晩は。お久ぶりです。
ずっとご覧いただきありがとうございます。
深野は田植え前、刈り入れの秋、そして青田の美しい今回と来ましたが、今の時期が一番よかったです。
おっしゃるように、青々とした稲が「波のうねりのような躍動感」で石垣に次々と迫ってくるようです。
下から壮大な、天を圧する石垣群を見上げていると、先人はよくぞこれまでのものを作り上げてきたとの思いを深くします。
無料トラベル、これからもせいいっぱいガイド役を務め、各地をご案内しますので、お楽しみください(^^)。
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石の芸術 (teruko)
2015-07-10 22:22:13
いせえびさま
今晩は
何時も素敵な写真を楽しみに拝見させていただいています(*^▽^*)
深野のだんだん田は素朴な景色なのに映像の中に感動する画がたくさんありました(*_*)
芸術的に積み上げられた石垣に沿って青々とした稲が秩序よく植えられ、波のうねりのように躍動感を感じます(*´ω`*)
昔から合理的でかつ繊細な感覚で生活を営んでいたことがうかがえます。
白川郷、尾瀬、長谷のぼたん等々映像の世界でゆっくりと旅をさせていただきました
旅費も出さないで無料でごめんなさい(-.-)
これからも楽しみにしています( ^)o(^ )
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