この人の本がたぶん好きだと思うと仲間のチャーリーからお勧めをもらいました
すっごく素敵な話があって私的にツボなのをご紹介します
タイトル 【たくらみ】
授業参観先日
先生、明日あの「解る人」っての辞めてくれない
おれ解らないし母ちゃんに恥ずかしい想いさせたくなんだ
・・・手を上げろ、ただし本当に解るものはパー
解らない者はグーで手を挙げるんだ
先生の機転で父兄も通りすがりの先生ビックリするような盛り上がりを見せた授業になった
普段は斜に構えている不良も、この日ばかりは「はーい、はーい」とグーで手を挙げていた
この短い文章から、いくつもツボがある
お母さんに怒られるからじゃなく恥をかかせたくないって優しいなー
問題は明日までにどんなに勉強しても答えられるかは微妙、自分の学力も良く
解っていたのもエライが、「おれ答えられない」って認めたのがあっぱれ
心にあるままカッコつけたりしないで【できないこと】【要望】を素直に伝えたから
先生が考えてくれたんだと思う
先生 あぁぁあ こんな先生本当にいるんだろうかなんて素敵なアイディア
先生は全ての人の立場に降りて見てくれたんだろう
降りるって見下してるから位置を下げるってことじゃなく、自分の立場と役職を脱いで
当事者の目線になってくれたと私は思うきっと先生こんな想像をしたんじゃないかな?
生徒の立場 「確かに手を一度も上げないってカッコ悪いよな、親がどう感じるか気になるよな~」
親御さん立場「問題が難しいのかしら?ウチの子が特別頭が悪いのかしら・・・心配だったりイラっとしたりするかな」
自分の立場「うーん手を挙げてってやらん訳にもいかんしなぁ、誰もが手を挙げられる問題にするか・・・皆にとっていいことを見つけたい」
そうだ パーとグーを使おう
アイディアの裏には立場に降りて重んじ、誰にとっても良い時間にしたい
こんな願いを感じた
不良はきっといつも「関係ねーよ」ってなもんでシラっとしてるんじゃないかな
そんな斜に構えている生徒も夢中に手を挙げたこれが素晴らしい
タイトルの【 たくらみ 】だけみれば、こんな感動的な話とは思わないが(笑)
先生と生徒だけの秘密であり
ある意味、解らないのに手を挙げて騙すんだから【 たくらみ 】なんですよね
パーとグーの企画だけなら不良も熱はこもらなかっただろう
つい秘密を言いたくなるのをこらえ
クラス全員が授業で手を挙げるにコミットしたから
自然と一員になれたんでしょね
こんな楽しい秘密なら進んでやりたくなる
自発性を引き出すのに【 たくらみ 】ってアリかも
あー楽しかったわー
分厚いけれど3ページくらいで完結が多いので
お勧め、小説系が好きなら尚よしって感じでした
読んでみてくださーい
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