今、続々と団塊世代の貴重なスキルを持った人たちが６０歳の定年で退職している。貴重な人材がいなくなる中で、多くの企業はその人たちの希望とは違う契約社員・嘱託社員で１年ごとの雇用更新という形態をとっている。６０歳以降も正社員としてフルタイムで働く形態をとっている企業は少数だ。しかし、減少する労働人口の確保・年金・医療の担い手といった面からも、正社員での雇用形態が望まれる。特に巧みの技・技術を若い世代に引き継ぐためには、能力を持った有能な団塊世代の力が必要だろう。しかし、現状は多くの企業がその必要性をコスト感覚で、認識していない。果たして日本の将来は、どうなるのか？