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目の前の具体的なモノをどう見るか。更にどう見えて、感じるかということはとても大事です。ガラクタであろうが、一般人作であろうが、名品、名勝であろうが、荒れた姿であろうが、それらは自分の奥底を流れるものと深く通じあい、互いがつながっていることを教えてくれます。
多様な姿の道具屋の主たち。師であり、恩人のようにも思える。モノの佇まい、その響きの力で理屈抜きに問うてくる主。自分の日々の出会いの中で出会ったモノや人に物語を見出し、愛おしむ主。また、私たちの至った流れを見、庶民の暮らしや祈りの心を拾い出そうとする主。厳しい選択眼で周囲から惜しまれながらも、農の道へと歩んだ主。一切のこだわりなしで、自分の心を救うものだけに正直に反応していく主。皆さん自分の道をぎりぎりのせめぎあいの中で貫かれ、誠実にまさしくお宝を見せてくれている。各々は対極にあるようで、でも私には強く通じているように、勝手に感じています。
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