よろず淡日

淡海の日夏で 今どきよろずや
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「可能性の光」 その5

2013-10-26 | そこここ展(アトリエひこ)

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 しかしその財産には、もうひとつの側面もある。“発展”に伴う人工的な非自然、“犠牲”が常にあったということ。縄文人、蝦夷、アイヌ、琉球、沖縄、東北、賎民、朝鮮、戦災、原爆、公害、田舎、自然、震災、原発、子ども、未来・・・。これらの多大なる犠牲の上に歴史を作り、祀っては手をあわせてきた。財産とその犠牲。今、これをひとつに。そこから学ぶことは、対立軸からは対立の悪循環しか生まれないという認識を強く持つことだと思います。大きなひとつの循環に即し、そのつながりこそを尊重する美意識を据え直す。見方、目線ひとつで、少しづつでも現実は変わっていくのではないでしょうか。成長、発展を豊かなこととして犠牲の山を築き、そしてまた復興成長経済。成長、発展という志向のまま、どこへ行こうというのか。そこに順応している者、ついて行けずに病んでいる者。対処療法、悪循環の拡大。病んでいるのは誰か。この分かたれた両側面の経験を積み尽くした者が、今こそ掲げ示せるものがあるのではないでしょうか。

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