何年使ったのだろう・・・マキタ集塵機M440・・・20年も使ったろうか・・・掃除機として集塵機として便利に使ってきた。
この集塵機、音がでかいのが玉にきずだが、なかなかよく吸い取るし、たまったゴミ捨ても中のゴミ袋に蓋をしてポイすればいいので使い勝手が良かった。
内部は下の写真のようになっており、吸い込み口に専用の紙袋(1次フィルター兼ゴミ袋)を取り付ける。 ゴミは袋の中に溜まり、まれに袋を通過する微粉末はジャバラの紙フィルターで漉すことになっている。
これまで紙袋は、買える時に10枚単位で買いだめしていたのだが、最後の1枚となって、いざ買おうとしたところ、どこにも売っていないのである。 調べると、この本体自体が数年前に廃盤となっていた。
じゃ~捨てるしかないか・・・だが待てよ・・・
ネットには自作サイクロン集塵機の記事がいっぱいあった。 簡単な原理で作るのも簡単だ。
サイクロン集塵機の原理というのは、掃除機のダイソンが採用している方式と全く同じ。
筒の中央上部の吸い出し口は、別の掃除機とか集塵機とか、いわゆる空気を吸入する装置につなげる。 中央上部から吸い上げられる空気は、集塵機内を真空とするので、低気圧となって左巻きの渦を巻きながら上部に吸い上げられる。
一方、筒の横に取り付けられたゴミ吸い込み口からは、真空状態になった筒の中に勢いよくゴミと空気とを吸い込むわけだ。 そして筒の壁に沿ってくるくると回転する。 勢いよく回転するので、空気中の質量を持つゴミは遠心力によって壁に押し付けられながら回転する。 回転しながら重力で下に落ちていく。 そして筒から出て下にある集塵容器の中に溜まる。
この際、微粉末まで集塵容器内に貯められるか、それとも、筒上部の吸い出し口に吸い出されるか、これがサイクロン分離機(上部の筒の部分を分離機という)の性能ということになる。
ワシの場合は、M440が紙袋とジャバラの紙フィルターという二重のフィルターと持っているので、微粉末が飛び出ようが集塵容器に溜まろうが、どっちでもいいんだけど・・・要は木工の切りくずが集塵できればいいのである。
プレーナーをかける時にでるチップの集塵も何とかしたいと思っていたところだし、一丁作るか・・・となった。
そこで例によって、目標設定から・・・
・既存のマキタM440とその部品を有効利用できること
・大き目の集塵容器
・ゴミ袋に集塵し袋ごとすてられること
・できるだけ場所をとらないこと
で、こんなものをそろえた・・・
・45L角型ゴミペール(プラスチック製)蓋つき
・広口瓶(PE)
・コニシウルトラ多用途SUプレミアムソフト(プラ用接着剤)
木材は作業場に転がっていたものを使用した。
広口瓶の底を抜き、蓋に穴をあけVU40を通す。 吸い込み口は、穴をあけた2x4材を3個接着して整形して広口瓶のどてっぱらにSUで貼り付けた。 板の中心に直径12㎝の丸穴を開け広口瓶の底を突っ込んだ。 ここもSUで接着・・・SUってゴム糊風に使えて固まると結構強力・・・便利な接着剤。これがサイクロン分離機
このままでも十分集塵するのだが、ゴミ袋に貯めてポイ式にするため、45Lのプラゴミ袋を入れて回してみた。 うはぁぁ~・・・ゴミ袋が吸い出されてくる・・・何かで押さえないとゴミ袋自体がM440の方に移動してしまう。
そこで一計を案じ・・・じゃ、段ボールで押さえとこ・・・捨てる時は段ボールも一緒に捨ててもエ~ヤン・・・
作ったのはこれだけ・・・簡単でしょ?
広口瓶の蓋は結構強度があったので、そのまま利用した。 穴をあけてVU40を差し込む。 深さは・・・広口瓶の高さの4分の3とした。 この比率(VU40の長さ)は最適なものを探り当てる必要があるので、マスキングテープを厚く巻いてストッパーとするにとどめておく。
早速試運転・・・スイッチを入れるとペール缶プラスチックなので、グイ~ンとへこむ。 すごい吸引力だ。
段ボールは中央に向かって押されてはいるが、ゴミ袋が吸い込み口まで出てくることはなかった。 ゴミはゴミ袋のなかに落ちている。 ん・・・まあ使えるやろ・・・段ボールを抜いてゴミ袋ごと捨てればいいやん。
そして、この集塵機の特徴・・・使わないときはコンパクトに収納
まさにゴミペール缶となるのであります。
これから3段8枚羽根の工作でゴミほこりがたくさんでるので、こっちを先に作っちまいました。