古いSpeyロッドのアーカイブ等を参照していると、
Hardy Wye 13’ 6” #10 とか、
Playfair Grant Vibration 13’ 2” #10 等と
ライン番号が付されているんだが・・・これってAFTMAのライン番号だと思われる。
10番以上はサーモン用のラインだったと思う。
今はAFFTAという組織がSpeyラインというダブルハンドロッド用のラインの規格を付け加えた標準を発表している。 これまでのAFFTMA規格はそのままの状態である。
・・・・・ん、ようわからん・・・AFFTAの表をみてもようわからんのだよ・・・
そこで、ワシの作ったDynaRodのライン重量計算ルーチンを使って、全ラインの重さ分布を計算してみた。 どえらい時間がかかった。 Speyで28種類、比較のためのDT 8種類(8番から15番)、WT 8種類(8番から15番)のラインについて、Line to fish、つまり釣りをする時にキャストするラインの長さごとにライン重量を計算させ、結果を表にまとめたのですよ。 10フィートごとに、10フィート、20フィート・・・90フィート・・・と、ライン重量分布の表を作った。
AFFTAライン規格表をだた眺めていても、なんの感覚も生じてこない。 だからSpey のシューティングヘッドの10番って、DTやWTに置き換えたとすると何番くらいに相当するのかしら????というのが一目で分かるようにしたわけよ。
サーモン用フライラインの♯8/9に相当する重さのSpeyラインってどんなのがあるのかな???ってのもすぐに分かるわけよ。
っというのは、AFTMA的に作られたロッドで、たとえばDT8番用のロッドで、該当するSpeyラインも投げられるってことが分かってくるわけよ。 DT#8ロッドで投げられるSpeyラインって何番?
更にいうと、自分でシューティングヘッドを作るようなマニアックな人にとっても、既製のDTやWFの一部をカットしてつなぎ合わせて、My Shooting Headを作れるわけよね。
それがこの表・・・貴重な表でっせ・・・世界にひとつしかないんじゃない?
表の見方は・・・単純・・・最上段のLine to fishの長さの列を下に辿っていくと、その長さでのすべてのライン重量が分かる。 ライン先端からの累計重量が計算してある。
表の黄色で塗りつぶしてある部分は、AFFTAの30フィートの重さ部分(DTとWF)、SpeyではH,S,M,Lの各Weight Pointのあたりを黄色くしてある。 2列が黄色になっているのはちょうど中間の65’あたりがWeight Pointとなっているので、このあたりでっせ~、という意味で2列を色づけしている。
黄色の列よりも左側は、麦粒(グレイン)で6~15粒以内の誤差の範囲に入っているほど厳密です。 そのように重量計算ルーチンが作られているのだから・・・。 黄色よりも右側は・・・ちと怪しい・・・というのも、例えば、DTやWFでは後ろの方のラインの太さもある程度分かるのだが、Speyになると、径の細いランニングラインを使ったりするでしょ? そういう場合は、黄色の右側の重さって千差万別ってことになるわけだよね。
ただし、一応ルールを設けてある。 ランニングラインはWFのそれのように、Bellyの太さの半分ってことにして計算している。 だから・・・実際よりも少しだけ重目になるかもしれない・・・が、それよりも遠くには投げないのだから実害はないですよね。
同程度の重さの他のタイプのラインを探すための表なのである。
使い方:
1. まずLine to fishの長さを決める。 40フィートとしてSpey H 8番と同等のラインを探そう。
2. Spey H 8 の40フィートは、23.2グラム。 この列を上に辿って行って同等の重さのラインを見つければいいんです。
3. すると、DT #10 24.7グラム、WF #10 23.9グラム ってのが近いことがわかる。
私は、もっとラインを出しますよダブルハンドの長竿だから80フィートは飛ばします、って人は、Line to fish 80フィートで検索すればいいわけです。
便利でしょ。
ダウンロードして使っていただいてもいいですよ・・・FFの世界が少しでも分かりやすくなるのに貢献できれば・・・