また新人閣僚の辞任である。居座りを認めるのとクビを切ってしまうのと、どちらがよりダメージが少ないかを勘案した結果が辞任だったというのである。これはいよいよ末期的症状である。どうしようもない。テキは万策尽きたのだろうか。私はもし自分が自民党だったら(はあ?)どうやってこの窮状を凌ぐだろうかと妄想する。まず一か八かの「衆院解散」だが、これはあり得ない。小泉ポチの「郵政詐術解散」で今の自民党はこれ以上膨れ上がりようのない程の超バブル状態にあるから、次の総選挙では議席を減らすしかないからだ。(これ以上自民党が増えたらそれこそ「大政翼賛政治」の開幕だから皆さん「自由と民主主義」は諦めて下さい、である。)まして「抵抗勢力」=郵政造反議員も復党している現在は言わばダブルブッキング状態であって、いいも悪いも、次は彼らはチルドレンとの間で同士討ちの死闘を演じざるを得ない。如何に超保守的な自民党支持者であろうと2票は持っていないのである。それでもみすみす負けると判っている勝負に出る(出ないではいられない)としたら、それはいったいどういう場合かと言えば、このままの状態で2年弱の間政権を維持して行っても何一つ上がり目が見込めないということが明白になった場合に限られるだろうが、何の大義もない先の「内閣改造」でさえ若干の支持率アップを齎し得たことを思えばこのケースは論外と思う。では解散が将棋で言う「無理筋」だとしたら、何か超ウルトラC級の秘策はないか。「マダム・回転寿司」は無理としても、誰か旧自由党関係や自称「党内野党」の船田元らを使って小沢さんとの関係をじっくり改善しあわよくば「自公民」の大連立を目指すというのはどうだろう?これは「解散」よりは上がり目が見込める。前原ちゃんらの部分的抱き込みより可能性があるかも知れない。しかし誰が間に立つにしろ、かつての「自社さ政権」の際の『魁』程の格好の橋渡し役は存在しない。自民党にしてみれば、亀ちゃんの国民新党ではなく、友党たる公明党が間をとりもってくれるのが一番好ましいかも知れないが、こちらはむしろ自民と手を切るタイミングと大義名分を模索している状態で、事実この党の自民攻撃は日々先鋭化しつつある。ではスキャンダル・でっち上げ等々で民主党以下の野党の息の根を止めてしまうのはどうか?・・しかし今の『小沢民主』にその手が効くとも思えない。結論、秘策はない。 . . . 本文を読む