地方の商工会議所に勤める中小企業診断士のブログ 「お酒と読書と、中小企業支援の話」

田舎の商工会議所が行う中小企業・小規模事業者への支援。そのリアル。息抜きに楽しむお酒と読書の話。

我々は完全に包囲されている

2023-08-24 12:30:00 | 商工会議所
商工会議所・商工会が取り組んでいる小規模企業支援。その5ヵ年計画を経営発達支援計画と言います(市の同意と国の認定が必要)。
計画にはアクションプランや目標数字が盛り込まれており、私たちは日々その目標を達成するために様々な支援活動を行っております。
今日は、うちの商工会議所の令和4年度の活動に対する評価検討委員会が開催されました。
目標の大項目6個、小項目30個についての達成状況(取り組み内容)を私が説明しました。
評価するのは、企業支援の外部有識者、地元金融機関幹部、支援を受けた小規模企業の代表…といった方々です。

今回評価検討いただいたのは、令和4年度の活動についてです。この年度から計画は第二期計画(6年目~10年目)に入っており、目標の項目や数字も大きく変更になっています。
どう変わったかというと、国(中企庁)は支援の「量より質」を求めるようになった。簡単に言えば、そういうことになると思います。
支援の数よりも、その支援で企業の売上や利益がどれだけ増えたのか?企業の決算数字を実際的に改善させたのか?
これは結果が求められるというだけでなく、プロセス(私たちのアクション)も大きく変えていかないと達成できない目標です。

今までの、会員企業から要望があったら対応していく「受け身の支援」では、この決算数字を改善させるタイプの成果目標は達成できません。
決算終わって社長に聞いてみたら売上上がってたらしい!よかった!やったー!
ふふふ。駄目でしょ(笑)
たまたまの偶然を積み上げて報告するのは避けたい…

用がなくても行く。社長と話す。課題に気づく。支援する。結果出す。それを積み上げる。

我々は完全に包囲されている(笑)
もはや観念して、課題設定型の経営力再構築伴走支援に身を尽くす所存でございます(`・ω・´)キリッ