心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

暑さにも勝つ

2024-08-03 | 願い
車を降りた途端
熱風に煽られた


急に息苦しくなって
胸が上下に激しく動くし
目も何だか開けにくい


すごい暑さだ


グランドは焼け付くように
ゆらゆらと熱い空気が波打っている


その中では
暑さなど何でもないという顔をした選手たちの
熱闘が繰り広げられている


私は呼吸の荒さを感じながら
何とか観覧席にたどり着く


吸って吐いてを繰り返し
落ち着くと


ようやく熱いながらも
吹いている風を感じられるようになる


少しの時間だからと
車に飲み物を置いてきてしまったことが悔やまれた


今立ち上がれば
この席にもう座れないかもしれない


心なしか少し頭痛がする気もする


全身から水分が
少しずつ抜けていくのを感じながら
じっとして願う


今日こそは今日こそは今日こそは


みなの心が叫んでる


熱い思いを感じていたら
いつのまにか
暑さを感じなくなっていた



未来を想う

2024-06-05 | 願い
その部屋に入ったとき 

寂しいという思いが 
漂っているように感じた

 部屋にいるときは 
ずっとテレビをつけているって

 見ているわけでもないのに
 もったいないよねって

 でもそうしちゃうんだって
 私に同意を求めるように
 少し笑ってうつむきがちで言っていた

 私が一緒に暮らしてあげるって
 言えたらどんなにいいだろう

 そんなこと繰り返し考えて
 首を振って否定して

 何がどれが一番いい道なのか
 ただ 一時の感情に流されないように
 先の先を考えた

 明るい未来では
 今のほんの少しの寂しさを

 そんな時もあったねなんて
 きっと笑って話せてるはず

 だから今は
 誰もいないその部屋に背を向けて

 振り向かずにドアを閉めた

幸せになって

2023-12-28 | 願い
あなたの残していったものを片付ける



開けたダンボールの中から大量の文庫本



そんなに本を読む人ではないと

勝手に思っていたけど



何でかな

読んでるあなたの姿を

想像していたら



とてつもなく悲しくなってきて



寂しかったんだって

言ってたよりずっと

寂しかったんだって



なんとも言えない気持ちになって



あなたには

幸せになってほしいって

切に願う



願って願って

どうにかなるのなら

いくらでも願う



そのうち きっと

きっときっときっと



あなたが主人公の物語

幸せな物語

自分へのメッセージ

2023-10-15 | 願い
助けてもらったおかげでとか

気を回してもらってとか

ありがたいって思うだけで

誰かが何かしてくれるのを

期待して待ってるのはやめよう



自分から誰かの役に立つように

動けるほうが

ずっとカッコイイ



若い子とは話が合わないとか

何を話したらいいかわからないとか

話を振られなければ話さないといった

人任せはやめよう



話は合わせるものだし

話題は振るものだし

気は回すものだし

話していくといった努力

やったほうが

自分も楽しい



出かけるのが面倒臭いとか

自分のことは放っておいてほしいとか

殻にこもればこもるほど

生きてることに疑問が出てくる



何となく生きてるって

下向いて答えてるんじゃなくて



張り切って生きてるって

笑ってみよう



無理が無理じゃなくなる



生きてるを楽しもう

ふらつき警報

2023-02-20 | 願い
久しぶりに走る高速道路



昼間に走る

高速道路のトンネルは

多くの車の赤いランプが

チカチカして



ただでさえ怖いトンネルで

気分が悪くなる



早くトンネル終わってぇ



楽しいことは目の前だと

気分を盛り上げていく



でもそんな一日の終わりの帰り道



大切な人の心配事を聞いた後



夜の闇に

押しつぶされそうになる



昼間あんなに怖かったトンネルの灯りに

ほっとしている自分に笑ってしまった



その瞬間

車から警告音が鳴る



パネルには

ふらつき警報

休憩しませんかって



初めて見るメッセージで

自分が震えているのに気が付いた



距離はまだある



落ち着こう

暗闇は怖いけど



大丈夫だから

きっと大丈夫だから

今度こそ

2023-02-05 | 願い
頑張ってと

声をかけるのが

ためらわれた



頑張るに決まってる

今までもずっと頑張ってきた



試合を見るのが怖い



なんて失礼なことだろう

負けるを前提にしている



負けたと

ショックを受けるのが嫌



勝った子に笑っておめでとうと

言ってるのを見るのが嫌



何回経験しても慣れない



それは

諦めていないから



そう

まだまだこれからだから



思い切って言うよ



頑張って


結婚って

2022-09-05 | 願い
まだ内緒なんですけど

入籍するんですって



職場の同僚が

二人で作業しているときに

話してきた



ほんの数日前には

誰かと暮らすなんて考えられない

家出したくなりそうなんて

言ってたばかりなのに



ここんとこ

職場の人たちの結婚ラッシュで

若い人たちと

盛り上がっていて





そんな中

30代半ばの彼に

誰も話を振らなかったし

彼もそんな話に加わってこなかった



大学生の頃から付き合っていて

全然ラブラブじゃないし

このままでいいのにって



彼女は僕じゃなくても

いいんじゃないかと思う

ただ結婚したいだけでって



相手と親に

せっつかれる様にして

決まったらしい



こどもができたら

また違ってくるし

一度くらい結婚してみても

いいんじゃないって

私は軽く笑ってみた



彼は私をじっと見て

そうですねって笑った



歳を重ねるごとに

結婚ってハードルが高くなる気がする



結婚には

若気の至りや勢いや周りの騒音って

きっと必要



一人の方が自由に気楽に

生きていけると私も思うもの



だけど彼も

内心少しは嬉しいんじゃないのかなって



だって誰かに話したかったんだもの



相手がいない訳じゃないとか

既婚者として落ち着いた人という印象を

示したかったのかもしれないけど



きっときっと

うまくやれること

願ってるよ

努力は実を結ぶ

2022-03-13 | 願い
努力は実を結ばない

って試合で負けた後テレビに映ってた人が

言ってたっけ



あなたの試合を見るのは

ドキドキこわい



それは良かったころの

期待を込めたものでなく



だめなんじゃないかと

ショックを受ける自分が

身構えてるだけなのだけど



みんな努力してる

努力が足りなくて

負けてるなんて思わない



努力は実を結ぶ



その時の試合では

実を結ばなかったたけで

少し先延ばしされただけじゃないかなって思う



そしてそれは

試合のことではないかもしれない



努力した人だけが

結べる何かが

実が

きっとこの先にある



だからあきらめないで



私はそれを

ずっと見守っていくから

彼の願い

2021-08-21 | 願い
早く結婚したいって彼は言った

一人は寂しいって



あまり聞いたことのない

彼の本音



彼の両親は彼が小さい頃から

ずっと不仲で



だから彼は結婚に対して

絶望しているんじゃないかって

勝手に思ってて



彼は穏やかで

とてもいい子で



不仲の両親のもとにいても

結婚も考えられるような

優しい子に育つなら



彼の両親の

きっと我慢の結婚生活も

無駄ではなかったんじゃないかなって



反面教師だよ

どうしたらいいかわかるからって

彼は笑う



祖父ちゃんと祖母ちゃんのような

いつも一緒にいる仲良しの夫婦になりたいんだ

昔は仲が悪かったらしいんだけどねって

彼は真っすぐ前を向いた



ああそうか

彼は願ってる



彼の両親もいつの日か

彼のお祖父ちゃんお祖母ちゃんのように

ずっと仲良く一緒にいる時が

来ることを

心の向き

2021-05-05 | 願い
職場の女性と
死ぬならどういう死に方が
いいだろうかと話したことがある

その時彼女は
夫には愛想をつかしていて
子供も大きくなり
自分を必要としなくなっていて

もういいかなって
生きてる意味がないような
そんな気持ちだったよう

雪の中での凍死が
一番きれいで手間も最小限で
すむんじゃないかって
そんな結論になって

眠るようにして
死ぬのなら
怖くないかもしれない
なるほどって思った

そんな彼女が
乳がんを患うことになって

その事実を聞いたのは
手術も終わったころだったのだけど

職場に復帰して話したとき
「死にたくない」と思ったのって
彼女は言った

夫も心配してくれて
あれやこれやといろいろしてくれたって
夫がいてくれて良かったって
思えたと

病気する前より
穏やかに幸せそうに笑っていた

ふと昔読んだ本を思い出した
死にたいと思って死ぬのは不幸な死で
死にたくないと思いなからの
自然な死が幸せな死なんだみたいな
確かそんな内容

彼女のこんな幸福でない出来事も
心の向きを変えるためには
もしかしたら必要なことだったのかもとさえ
思えてくる

心の向き

ただ何となく生きてる
なんて平気で言ってしまえる
心の向きを

生きたいと
この世に執着する心の向きに

義務でなく
何もなくても
変えていくことが

今の私には
きっと大切で必要なこと