心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

2017-10-15 | 妄想
昔から

ピアノ弾く人の

細長くて綺麗な指が

好きだった



自分もピアノを弾いていた頃

自分の指が

たまらなく好きだった



だからあなたに

惹かれてしまうのは

当然なのかもしれない



指以外

あなたの姿形は

全く気にならないというか



姿形さえも

とても素敵に思えてしまう



あなたのそのしなやかな指が

奏でる音色は



とても優しくて

私を幸せな気持ちにさせる



あなたは趣味程度だと

言うけれど

自分の時間すべてを費やして

練習していなければ



そんな綺麗な音は出ない



私はあなたを褒める

もっと聴かせてほしいと



あなたは照れたように

嬉しそうに笑いながら

ありがとうって言うけど



私の言いたかったことは

本当は違う



本当にあなたに言いたかったこと

それは



その指で

私に触れてほしいってこと


2017-07-02 | 妄想
冒険に誘ったのは私

迷わなかったのはあなた



計画を練るのが楽しくて



ああしてこうして

それからって



その日が待ち遠しくて

その日が近づいてくると

テンションも上がってきて



それなのに

その日私は

何を間違えたんだろう



冒険は成し遂げられたのに

私たちは確かに



何かを失くした



冒険という名の

逃避行



心に穴が空いたまま

失くしたものを



私もあなたも

今は必死に追い求めてる

夢見る

2017-07-01 | 妄想
綺麗な景色を見に行きたい



できるなら

あなたと二人で

静かに眺めていたい



時間が経つのも忘れて

呆けたように

ただぼんやり二人でいたい



どちらからともなく

自然に手を繋いでいて



繋いでいたことに驚いて

二人で笑い合いたい



ひとときの幸せ時間



ただ夢見るだげだけれど

魔女狩り

2017-01-23 | 妄想
時々私の中では

魔女狩りが始まる



魔女が笑ってる



見境なく好みの男を漁り

肉を食らおうとして



魔女が歌ってる



我が世の春を

謳歌しているように



魔女が踊ってる



誰からの制約も受けず

自由奔放に



早く早く魔女狩りを

私が魔女に乗っ取られる前に



欲望が姿を持って

現れた魔女を



魔女狩りが終われば

魔女の姿は消え

私の中に静寂が訪れて



何を迷うことなく

平凡な生活に

静かに身を沈めていられる



でも静寂は続かない

もう姿は見えないというのに



どこかでまたあの魔女が



笑ってる

時を超えて

2017-01-19 | 妄想
高校の同窓会で

久しぶりにあなたに会った



あなたは変わらず精悍な顔

堂々とした態度で



幸せなのか?って

ぼっけに手を突っ込んで

ぶっきら棒に聞いてくるから



私は

誘ってるの?って

ふざけてみる



あなたは目を見開いて

驚いた顔したけど

意を決したように

そうって言った



放課後の教室

あなたとあなたの友達数人と

忘れ物を取りに戻った私



あなたは私に聞こえるように話してた

俺のこと あっちゃんって呼ぶ女

馴れ馴れしくて嫌い

苗字にくんをつけて呼ぶ女の子が

好きだって



あなたはいつもハキハキしてて

大昔に生きてたような

生真面目なところがあって

でもそこが皆に受けて

人気者だった



だから男女問わず誰もが親しみ込めて

あっちゃんって呼んでたけど

私は苗字にくんをつけて呼んでいた



聞こえなかったふりして

教室を出ると

あなたは追いかけてきて

あいつはやめろって

また言った



あなたが遊び人だと言うあいつと

私は付き合っていた



何もかも見透かしてしまうような

あなたよりあいつの方が

ずっと気が楽だったから



私はあなたに何も言わず

逃げるように走って

部活に向かった



高校の時と変わらないなって

あなたは少しうつむいて言う



笑ってるのに寂しそうって



ああ この見透かされた感じが

昔はだめだったんだって

優しい人なだけなのに



私はいいよって笑った



あなたはまた驚いたように

パッと顔を上げて



嬉しそうに笑った

いつまで

2016-12-09 | 妄想
突然虚無感に襲われる



それは自分のために

人生を楽しむために

生きていないと

感じてしまう時



いい人でい続けることに

優しい人でい続けることに

疲れてしまうのかもしれない



元々が

いい人でも優しい人でもないから

無理してるのかなって

失笑している自分がいて



人は生かされてるなんて

誰かが言うのを聞くと



ああそうか

例え生きたいじゃなくても

生きなければいけないって思う



生きているだけで

すべてのことに感謝だってこと



頭ではわかっているのに

心が冷えすぎてて

感謝という温かいものを

受け入れられなくなっている



寒い寒い

ここは途方もなく

冷たい世界で



私はいつから

ここにいるのだろう

このまま

2016-11-26 | 妄想
あれから

随分と年月が経ったけれど



私も

随分歳を重ねてしまったけれど



あなた

迎えに来てくれる

準備はできましたか



いつでも

私の方は準備できてるから



あとは

あなたの決断を待つだけ



あのね私

あなたを笑わせてあげられる

たくさんの話ができるように

いろんなこと経験したよ



あなたが困らないように

恥をかかないですむように



わりと何でもできるように

なってるよ



でももしも

もしも来れなくなったとしても

知らせないでほしいの



私は

この待ってる時間が幸せだから

何回会っても

2016-11-26 | 妄想
知らない男と肌を重ねた



その男は

私のことを愛してると言う



頭のおかしな男と

寝てしまったと思った



私の何を見て

私の何をわかって

そんなことを言うのか



見かけに騙されてる

男が思うほど

私は優しくない



私はその男を知らない

だからもちろん

好きでもない



でもその男が

嬉しそうな顔をするから



また会ってしまったのかもしれない

少しでいい

2016-09-13 | 妄想
自分はこんな人間だと

醜い部分もすべて

曝け出さなくていいから



すべてを告白することで

あなたは楽になるかもしれないけど



あなたが楽になった分

私が苦しいから



私はあなたのすべてを

知りたい訳じゃない



私はあなたのすべてを

愛せる訳じゃない



あなたのことを私に

心の綺麗な

優しい人だと思わせ続けてほしい



私もあなたにとって

心安らぐ人でいられるように

努力するから



だから私はあなたに

すべてを話せない



私はあなたを

もしかしたら



愛していないのかもしれないから



変わらない

2016-09-01 | 妄想
辛くて暗い気持ちになると



いつか誰かがここから

私を連れ出してくれるって

妄想の世界に入り込む



そしてあなたの声を聞くと

切なくなって



その連れ出してくれる人が

あなただったらいいなって

妄想の世界は続く



でも妄想を続けていくうちに

楽しくなくなってくる



どこへ行っても

誰といても



私は私だから

何も変わらないんじゃないかって



私の心のあり様は

子供の頃から変わっていない



いつも誰かを求めているのに

いつも誰をも求めていない気がする



環境も周りの人も

随分変わってしまっているのに



私のあり様は

寂しい子供のままで



昔も今も

いつも宙を彷徨っている