心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

例えば

2016-07-31 | 心の片隅
いろんな作家の

本を読んでいる



その中でばったり自分の感性と

呼応してしまう出会いがある



面白いと思って

その作家の本を

どんどん読んでいく



幼少期の感性が

同じだったことに行きあたり



謎が解けたような

納得したような感じで



その作家の言葉で

ゆらゆらゆらゆら

よくわからない世界を

一緒に旅している気分になれた



だけど

その作家も私も歳を重ねてきて

少し違和感を覚えるようになった



だって

その作家の心は昔と変わらず

いまだに宙に浮いたまま

闇の中を彷徨っている



いろんなことを許してなくて

わだかまりが消えていない



そんな風に感じてしまう私は

もうその作家とは

相容れないものに

なってしまったのか



それとも最初から

ただの私の勘違い



こんなことが

いろんな場面で



私にはよくある

生きること

2016-07-26 | 心の片隅
窓を開けると

虫の声しか聞こえない

静かな夜に



遠くの灯りを見つめながら

あの場所には

何があるのかなって考える



今ここの私の居場所を

逃げ出して



はるか遠くあの灯りの向こう側に

行ってしまっても

すぐに居場所は見つけられる



でもきっと

私はまた逃げ出したくなって

もっと遠くもっと遠くって



いつまでも逃げることを

続けそう



私にとって

逃げたくなくなる居場所など

どこにもないのだから



どこにいても同じこと

誰を愛しても同じこと



だからここで生きようって



逃げないことは

生きること



私は生きていく

多分

2016-07-24 | 不思議
不幸ではない



ただいつも

ほんのちょっぴり

愛に飢えてるだけ



あっちで幸せの声が聞こえて

こっちで幸せの声が聞こえて



耳を澄ませば

幸せがいっぱい聞こえてきて

羨ましくなってくるけど



深く愛し続けることも

深く愛され続けることも



息が詰まるようで

苦しくなってくる



いつも少しだけ愛に飢えている

いつも少しだけ愛を求めてる



でも私は

少し愛に飢えてる

この状態が



不幸なのでなく

きっと心地いいんだ

メールしてもいい?

2016-07-23 | 心の片隅
伝えたいことがあるの



特別なことではないのだけど

昔よく話してた

生活の知恵みたいなことで



あなたその時

それじゃあ無理だって

がっかりしてたから



でもねでもね

無理じゃないってこと

わかったから



だから伝えたいのだけど



いろいろあって

メールしたくないって

あなた言ってたから



なかなか会うことはないでしょう

だからどうしようかなって



別にね 

たいしたことじゃないから

どうでもいいことだから



きっと今では

どうでもいいことだから



でもね

言わせてお願い



またメールしてもいい?

夏本番だけど

2016-07-22 | 季節
終わってしまった夏

まだまだ続く夏



去っていく者たち

次への戦いに進むものたち



一緒に練習してきた全員が

一人ずつ皆に挨拶とお礼の言葉を発して



その一人一人の言葉を聞きながら

それぞれの思い出に浸っていく



楽しいことよりも

悔しいことの方が

きっと多かったことだろう



でも最後まで頑張ってこれた者だけが

今ここにいる



汗と涙でぐちゃぐちゃになりながらも

皆で笑って肩を組んで



笑う顔泣く顔飛び交う中

最後にみんなでジャンプした



大人たちは彼女らを見守りながら

拍手していた



ここにいた誰もが

この夏を忘れない

本気モード

2016-07-19 | 代わりに
中3最後の試合



部活はあまり休むこともなく

毎日頑張っていたと思う



部活の仲間は面白いやつばかりで

部活は楽しかった

笑いに溢れてた



試合は2回戦であっさり負けた

まあこんなもんだろうって感じ

これで勉強一色かってため息が出た



弁当も食べて時間を持て余しながら

仲間とふざけながら

客席で笑っていると



目の前のコートで

決勝戦が始まった



その白熱した熱い試合に

会場中の誰もがもちろん僕も

しっかりと目を奪われた



胸の中が熱くなってくる



僕には何かが足りなかった

何もかもが足りなかったんじゃないかと

悔しい気持ちになる



でもあいつらはきっと化け物だ

ものすごく大きいし

勝って当たり前だろう



その後で

その試合を制したあいつが

背筋をピンと伸ばして

真面目に歩いているのを見た



いつもならダセーって思える

普通のやつみたいだった



背丈も僕と同じくらいか

僕より小さいくらいで

全く普通の中学生で



それなのに何でだろう

めちゃくちゃカッコよく見えるのは



僕は敗北感でいっぱいになった



僕は背筋を伸ばしてみた

ジグザグでなく真っ直ぐ歩いてみた



あいつを見てたら

僕も本気になってみようかって



心が燃えてきたんだ

ドクドクドクドク

2016-07-15 | 日常
ドクドクドクドク



明日は大きな大会がある

早起きしなきゃだからって



子どものように

早く布団に潜ってみたけど



ドクドクドクドク



鼓動が大きすぎて

体が震える



やっぱりいくら何でも

早すぎた



でも片付けも

明日の準備も

すべて終わっている



ドクドクドクドク



負けたらどうしよう

そんなこと

負けたっていい



負けるって誰に?

負けられない



ドクドクドクドク



もう栄養ドリンク

飲んでおこうか

いやいやまだ早い



お弁当

もう作っておこうか

いやいやまだ早い

やっぱりもう寝よう



ドクドクドクドク



鼓動がうるさくて

眠れない



鼓動も躾が必要みたい



ああ それにしても

朝はまだこない



ドクドクドクドク

一つずつ

2016-07-13 | 日常
自分の思うようにはうまく

世界は回って行かない



そのことで気分は沈み下向いて

またいつものように

逃げ出したくなる



私がきっといけなかった



今はどこがどう悪かったって

あまり思い浮かばないけど

昔のことならたくさんある



ああ あの時

父の言うこと母の言うこと

聞かなかったからなんて

宗教的思考に耽る



宗教的思想が好きだから

こうなった理由を

決めようとするのだけど



本当はそんなこと

どうでもいいことで



考えなきゃいけないのは

今どうするかだから



今からここからだから



逃げないで踏ん張って

顔を上げて前を見て



まずとっかかりの

小さな一つを超えてみよう



正解?

2016-07-11 | 日常
いつも理詰めで

険しい顔したチームの上司が

珍しく廊下で話しかけてきた



私の今日の服装が

素敵で似合ってるって

お世辞を言う



私はびっくりして

何かしてしまったかしらって

あちこち見てそわそわして



びくびくしながら

仕事内容を振り返っていると



それはガウチョとかスカンツってやつ?って

訊いてきた



普通にスカートだったのだけど

肯定すべきか否定すべきか

迷って

とぼけてみることにした



それはキュロットのことですか?



上司は「キュロットって古~」って言って

吹き出して笑った



私は上司が笑ったことに

また驚いて



正解の答えだったって思う



ほんの少しだけ

上司との距離が

縮まった気がした


悪い所

2016-07-10 | 日常
彼女は時々わがままで



面白くないことがあると

ひどい目にあうのは

すべてあなたのせいだと

私のせいにする



八つ当たりしてるだけって

わかってるけど

考えてしまう



私の何がいけなかったのかって

誰も教えてくれないから

自分では気づかないって



どこかをどうにか変えられたら

彼女は嫌な思いをしなくて

すむようになるんだろうかって



彼女の明日は大丈夫だろうかと

心配になる



私の悪い所を直して

彼女に波風立たないのなら



私はいくらでも

変わって見せる自信がある