心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

未来の話をしよう

2024-06-09 | 現在
有名人の講演会に行かない?って

何年かぶりに彼女からラインがあった

中学時代から
同じ部活のライバルで
ずっと親友だと思っている

大学からそれぞれ地元を離れても
結婚出産を経ても
変わらず連絡を取り合って
たまに会ったりもしていたのに

彼女が離婚したと
そんなことを彼女からでなく
風の噂で聞いてから

10年くらい経っているだろうか

私は彼女がこの地元に
戻ってきていることすら
知らなかった

何度かラインしても
返信がなかったから

久しぶりに会った彼女は
会わなかった年月分
顔に年輪を重ねていたけど

変わらない優しい顔で
なかなか落ち着かなくて
連絡できなくてごめんって

少し寂しそうに笑う

ああそうか
彼女は私のことをまだライバルだと
どこかで思っていたのかもしれない

自分の弱い姿を
私に見せたくなかった?

ねぇ
私たちはまだまだこれから
何だってできるよ

これからは
楽しい未来の話を
いっぱいしよう

昔よく一緒に行ってたように
旅行も行こうよ

私は城巡り
彼女は寺巡り

今度は私が久しぶりに誘うよ

姫路城行かない?って

未来を想う

2024-06-05 | 願い
その部屋に入ったとき 

寂しいという思いが 
漂っているように感じた

 部屋にいるときは 
ずっとテレビをつけているって

 見ているわけでもないのに
 もったいないよねって

 でもそうしちゃうんだって
 私に同意を求めるように
 少し笑ってうつむきがちで言っていた

 私が一緒に暮らしてあげるって
 言えたらどんなにいいだろう

 そんなこと繰り返し考えて
 首を振って否定して

 何がどれが一番いい道なのか
 ただ 一時の感情に流されないように
 先の先を考えた

 明るい未来では
 今のほんの少しの寂しさを

 そんな時もあったねなんて
 きっと笑って話せてるはず

 だから今は
 誰もいないその部屋に背を向けて

 振り向かずにドアを閉めた