続けていこう

夜の七時に集合ね



私は早速ウォーキングするよと

彼女を呼び出した



寒いだの

今日は疲れてるだの

彼女はぶつぶつ言っていたが



あーすごいイケメンがいるー



私の言葉に過剰に反応して

彼女はしおらしくなる



笑ってる私を見て

彼女も笑いだす



それから私たちは

過去の恋愛経験で味わった

ひどい男たちの話で

盛り上がりながら



どんどん歩いた



寒かったのが嘘のように

暑くなって夜風が気持ち良くなって



かわいらしく笑う彼女が



また歩こうねって言った



そう

今からこれから



まだ始まったばかり

生き甲斐探し

生きていても楽しいことが

一つもないの



彼女は

はぁーってため息をついた



ここにもし宗教家がいたなら

それは前世の因縁だから

今世で償うしかないとか

言うのかなってことが頭をよぎる



彼女も愛されたい病だと

私は思ってる



どうしてこんなに

寂しい女性が多いのだろう



いろんな人と出会える所に

顔を出してみたらどうかな

年下の男性と話すと刺激になるかもよ



明るく冗談を言っていると



あなたはいつも元気だね

連絡したら迷惑かと思ってたんだけど

話せて良かったって



彼女は

生き甲斐がほしいの

っとぽつりと言った



生き甲斐か



私も忙しいとか言ってないで

一緒に考えた方がいい



それならまずは

ウォーキングして

体を鍛えるところから始めようよ



今はそこから

そしてこれから



生き甲斐探しに出かけようか