「フルフル」と呼ばれるその翼竜は、奇っ怪な外観をしていた。
翼はあるが、尾は短い。
頭部と言える部分は筒のようになっていて、丸くパックリと空いている先端に鋭い歯がびっしりと生えている。
情報通り、確かに目はない。
しかし、鼻(?)を鳴らすような仕種の後、鋭い咆哮を放った。
「もう見つかったみたいだニャー」
「嗅覚が鋭いみたいだな」
「大きいニャー、どうやって戦うんニャー?」
「さてな、どうしたもんか。
まあ、まずはいつも通りやってみるさ」
「了解したニャ」
フルフルがゆっくりと頭をもたげた。
そのまま、空に向かって振り上げる。
口の辺りが発光していた。
ヤバイ感じがする。
短かったはずの尾が、地面に延びて張り付いている。
「ヨシツネ! 左へ跳べ!」
叫ぶと同時に俺は右へ跳んだ。
フルフルが振り下ろした口から、発光体が飛んでくる。
バシッと何かが弾けるような大きな音の前に、さっきまで俺達がいた場所を発光体が貫いた。
背後にあった巨木が、雷が落ちたように真っ二つに割れて燃えた。
「な、なんだニャー?!」
「あれが雷撃?!」
冗談じゃない、あんなものを食らったら一たまりもない。
「ヨシツネ! 左右から挟み込むぞ!」
俺は回り込むように走った。
あの雷撃に正面からでは近づけない。
フルフルはもう一度雷撃を放とうとしている。
あの一撃の間、フルフルは動けないようだ。
雷撃までに近づかなければ。
正面から少しずれていれば、雷撃はかわせるはず。
雷撃が始まる前に切り込みたい俺は、一直線に走った。
フルフルの雷撃が横を通り抜けたと思った刹那、目の前に発光体が走った。
「発光体が分かれた!?」
激しい衝撃と共に、身体が硬直した。
味わったことのない痛みが身体を駆け抜ける。
「こ…れ…が…雷…撃…」
地面に触れた頬が、ビリビリと痺れていた。
翼はあるが、尾は短い。
頭部と言える部分は筒のようになっていて、丸くパックリと空いている先端に鋭い歯がびっしりと生えている。
情報通り、確かに目はない。
しかし、鼻(?)を鳴らすような仕種の後、鋭い咆哮を放った。
「もう見つかったみたいだニャー」
「嗅覚が鋭いみたいだな」
「大きいニャー、どうやって戦うんニャー?」
「さてな、どうしたもんか。
まあ、まずはいつも通りやってみるさ」
「了解したニャ」
フルフルがゆっくりと頭をもたげた。
そのまま、空に向かって振り上げる。
口の辺りが発光していた。
ヤバイ感じがする。
短かったはずの尾が、地面に延びて張り付いている。
「ヨシツネ! 左へ跳べ!」
叫ぶと同時に俺は右へ跳んだ。
フルフルが振り下ろした口から、発光体が飛んでくる。
バシッと何かが弾けるような大きな音の前に、さっきまで俺達がいた場所を発光体が貫いた。
背後にあった巨木が、雷が落ちたように真っ二つに割れて燃えた。
「な、なんだニャー?!」
「あれが雷撃?!」
冗談じゃない、あんなものを食らったら一たまりもない。
「ヨシツネ! 左右から挟み込むぞ!」
俺は回り込むように走った。
あの雷撃に正面からでは近づけない。
フルフルはもう一度雷撃を放とうとしている。
あの一撃の間、フルフルは動けないようだ。
雷撃までに近づかなければ。
正面から少しずれていれば、雷撃はかわせるはず。
雷撃が始まる前に切り込みたい俺は、一直線に走った。
フルフルの雷撃が横を通り抜けたと思った刹那、目の前に発光体が走った。
「発光体が分かれた!?」
激しい衝撃と共に、身体が硬直した。
味わったことのない痛みが身体を駆け抜ける。
「こ…れ…が…雷…撃…」
地面に触れた頬が、ビリビリと痺れていた。