騙し絵の牙?


この人、映画やドラマによって全然違う顔になる。まるで別人。こういう俳優は大好きだ。

最後の仕掛け、というか作品の今後まで見たくなる映画でした。
詐欺の話?
いいや、違う。
これは出版社の話。

この映画の原作小説、その時点で「大泉洋」が関わっている。
原案は「編集者」、モデルは「大泉洋」
書くにあたって、作者は大泉洋とも何度も会っている。
要するに、大泉洋のために書かれた作品。
で、主演「大泉洋」
だが、特筆したいのは「松岡茉優」

この人、映画やドラマによって全然違う顔になる。まるで別人。こういう俳優は大好きだ。
この作品では「新人編集者」だが、そもそも編集者としての才能がある。
そしてその才能は、同じような才能を持つ大泉に利用される。
騙し絵とは「絵や図形の中に異なる見え方が隠されている」
異なる見え方とは、編集長と編集者だ。
出版者としての「面白い」を追求する2人の全く真逆の追求の話でもある。
新人編集者が探し出した作家と、編集長が探し出した作家。
その2人の作家もまた、書くことに貪欲な全く違うアプローチをする、しかし同じように本物を追求して書く作家。

最後の仕掛け、というか作品の今後まで見たくなる映画でした。
そして、「牙」とはなんなのか。
この辺のどんでん返しは、映画「アフタースクール」に通じらものがある。
またそれも、主演「大泉洋」なのだが。