今日は超~久しぶりに新聞ネタです。(笑)
昨日の朝日新聞朝刊
土曜版 be の青い方
“フロントランナー” の欄に
映画監督
マイケル・ムーア さん (55歳)
のインタビュー記事が載っていました。
最新の監督作
『キャピタリズム~マネーは踊る~』
では、
現代社会の根本を成す
「資本主義」
そのものにメスを入れている
とのこと。
で、こんなことをおっしゃってます。
「今のアメリカは、ごく少数の裕福な人間がさらに裕福になるために、残りの大勢の人が懸命に働いているんだ。この資本主義という野獣を何としても止めなければならない。僕は、日本の皆さんに言いたい、絶対にウォール街のまねをしてはいけない、と」
インタビューの本編ではさらに…。
―― ムーア監督は、銃や医療や軍事を取り上げた過去の映画でも一貫して資本主義の弊害を訴えてきました。現在、公開中の最新作 「キャピタリズム~マネーは踊る~」 では、いよいよ敵の本陣に総攻撃を仕掛けたという印象です。
それはいい表現だね。僕も年を重ねてきて、もう時間がないと思い始めた。個別の問題ではなく、事の本質をピンポイントで指摘しなければならない、とね。現代の資本主義は合法化された強欲なシステム。僕は民主主義を信じているから、この不公平なシステムをただしたいんだ。
―― つまり民主主義と資本主義は両立しないという考えですか。
民主主義と資本主義は正反対なんだよ。資本主義は少数が利益を得るように設定されている。対して民主主義はすべての人の利益を考える。経済活動がどう行われるべきかという問題に対し、民主主義者として僕らにどのくらい発言権がある? 社会の中で最も重要な経済についての発言権もないのに、民主主義とは呼べないだろう?
“現代の資本主義は合法化された強欲なシステム”
って言い切っててウケるよね。(笑)
けど、僕も全くその通りだと思うよ。
では、さらにつづきです。
―― 社会主義についてはどう思いますか。
ロシアで起こったことが原因で、社会主義に悪名がついたのは残念なことだ。だからといって、資本主義は良くないから、じゃあ社会主義に向かおうということではない。今までの枠組みを超えて考えるべきだ。もう21世紀なんだし、僕らは僕らの時代に合ったやり方を見つけなければいけないんじゃないか。
―― 資本主義社会で、かつ民主主義が機能している国もありますね。
僕は、起業してお金をもうけること自体が悪いと思っているわけじゃない。でも、他者を搾取したり、利益を不公平な形で分配したりしたら、それは一線を越えている。かつては民主的な資本主義があったかもしれない。しかし100年、150年前の姿を使って資本主義を定義することはできないんだよ。
―― 自由競争だったのが、何か違うものに変化したと?
その昔は、どの町にもそれぞれ町の靴屋とかアイスクリーム屋があったよね。資本主義を信奉する人たちはそもそも自由なんか信じていないし、競争を欲していない。彼らがむしろ一番求めていないのが競争だ。利益を独占したいんだよ。
―― 資本主義の基本は欲望の充足にあります。そして欲望は人間の特性でもありますが。
そりゃ、僕だって、目の前にチョクチップ・クッキーの皿が置かれたら、できるだけ多く食べようとするさ(笑い)。健康面で良くないことが分かっていてもね。でも、10枚のクッキーがあったとして、僕が9枚、最後の1枚を残りの9人が分け合うのは、果たして良いと言えるかい? それが今の状況なんだ。
―― 米国人はそんな資本主義を容認しているようにも見えます。
そうなんだ。無知を強いるシステムの中で育てられたからね。ほとんどの米国人はイラクがどこにあるか知らないんだよ。位置もわからない国に侵攻し、後で調べればいいと思う国なんだ。そんな国が世界のナンバーワン・パワーを持っていていいと思う? 僕があなたの国の人間だったら怖いと思うけどね。
う~む、確かに考えてみたらさ、
“自由競争” で目指すところってのは
実は “利益の独占” だったりするんだから
そもそも矛盾してるよね。(笑)
資本主義でも社会主義でもない
枠組みを超えた新しいやり方というのは
本気で考えてみるべきだと
僕も思うよ。
それから
アメリカという国の恐ろしさ
みんなにも分かるでしょ?(笑)
んで、ついには
アメリカ人の精神を支える
この思想にまでメスが…。
―― 米国の問題は、実は 「アメリカン・ドリーム」 に内在するものではないですか。
答えはイエスだ。夢っていうところが危険なんだ。いつか金持ちになれるって、鼻先にニンジンをぶら下げるようなものだ。君たちの国では 「君もいつか大金持ちになれる!」 なんて子どもを育てたりはしないだろう? 「何それ、冗談も大概にしとけよ」 で終わるよね(笑い)。
―― 日本人にとって、米国は長い間、あこがれの存在でしたが。
確かにいいところもあるよ。しかし、米国のように振る舞えば、米国のようになってしまう、と言いたいんだ。ジャズやジーンズの話をしているんじゃない。米国化が進めば、暴力も増えるし、銃の数も増え、アホな人々が増えてしまうんだよ。今すぐ止めないと(笑い)。
ひゃ~!
最後はかなり言いたい放題な感じだけど(笑)、
それだけアメリカを愛しているんだろうね。
つーことで、
新聞って面白いでしょ?(笑)
悪いことは言わないから
みんなにもぜひ
新聞を読んでもらいたいです。
では、今日はここまで。
僕のホームページもよろしく!
こちらです。 guitarbuddha's homepage
昨日の朝日新聞朝刊
土曜版 be の青い方
“フロントランナー” の欄に
映画監督
マイケル・ムーア さん (55歳)
のインタビュー記事が載っていました。
最新の監督作
『キャピタリズム~マネーは踊る~』
では、
現代社会の根本を成す
「資本主義」
そのものにメスを入れている
とのこと。
で、こんなことをおっしゃってます。
「今のアメリカは、ごく少数の裕福な人間がさらに裕福になるために、残りの大勢の人が懸命に働いているんだ。この資本主義という野獣を何としても止めなければならない。僕は、日本の皆さんに言いたい、絶対にウォール街のまねをしてはいけない、と」
インタビューの本編ではさらに…。
―― ムーア監督は、銃や医療や軍事を取り上げた過去の映画でも一貫して資本主義の弊害を訴えてきました。現在、公開中の最新作 「キャピタリズム~マネーは踊る~」 では、いよいよ敵の本陣に総攻撃を仕掛けたという印象です。
それはいい表現だね。僕も年を重ねてきて、もう時間がないと思い始めた。個別の問題ではなく、事の本質をピンポイントで指摘しなければならない、とね。現代の資本主義は合法化された強欲なシステム。僕は民主主義を信じているから、この不公平なシステムをただしたいんだ。
―― つまり民主主義と資本主義は両立しないという考えですか。
民主主義と資本主義は正反対なんだよ。資本主義は少数が利益を得るように設定されている。対して民主主義はすべての人の利益を考える。経済活動がどう行われるべきかという問題に対し、民主主義者として僕らにどのくらい発言権がある? 社会の中で最も重要な経済についての発言権もないのに、民主主義とは呼べないだろう?
“現代の資本主義は合法化された強欲なシステム”
って言い切っててウケるよね。(笑)
けど、僕も全くその通りだと思うよ。
では、さらにつづきです。
―― 社会主義についてはどう思いますか。
ロシアで起こったことが原因で、社会主義に悪名がついたのは残念なことだ。だからといって、資本主義は良くないから、じゃあ社会主義に向かおうということではない。今までの枠組みを超えて考えるべきだ。もう21世紀なんだし、僕らは僕らの時代に合ったやり方を見つけなければいけないんじゃないか。
―― 資本主義社会で、かつ民主主義が機能している国もありますね。
僕は、起業してお金をもうけること自体が悪いと思っているわけじゃない。でも、他者を搾取したり、利益を不公平な形で分配したりしたら、それは一線を越えている。かつては民主的な資本主義があったかもしれない。しかし100年、150年前の姿を使って資本主義を定義することはできないんだよ。
―― 自由競争だったのが、何か違うものに変化したと?
その昔は、どの町にもそれぞれ町の靴屋とかアイスクリーム屋があったよね。資本主義を信奉する人たちはそもそも自由なんか信じていないし、競争を欲していない。彼らがむしろ一番求めていないのが競争だ。利益を独占したいんだよ。
―― 資本主義の基本は欲望の充足にあります。そして欲望は人間の特性でもありますが。
そりゃ、僕だって、目の前にチョクチップ・クッキーの皿が置かれたら、できるだけ多く食べようとするさ(笑い)。健康面で良くないことが分かっていてもね。でも、10枚のクッキーがあったとして、僕が9枚、最後の1枚を残りの9人が分け合うのは、果たして良いと言えるかい? それが今の状況なんだ。
―― 米国人はそんな資本主義を容認しているようにも見えます。
そうなんだ。無知を強いるシステムの中で育てられたからね。ほとんどの米国人はイラクがどこにあるか知らないんだよ。位置もわからない国に侵攻し、後で調べればいいと思う国なんだ。そんな国が世界のナンバーワン・パワーを持っていていいと思う? 僕があなたの国の人間だったら怖いと思うけどね。
う~む、確かに考えてみたらさ、
“自由競争” で目指すところってのは
実は “利益の独占” だったりするんだから
そもそも矛盾してるよね。(笑)
資本主義でも社会主義でもない
枠組みを超えた新しいやり方というのは
本気で考えてみるべきだと
僕も思うよ。
それから
アメリカという国の恐ろしさ
みんなにも分かるでしょ?(笑)
んで、ついには
アメリカ人の精神を支える
この思想にまでメスが…。
―― 米国の問題は、実は 「アメリカン・ドリーム」 に内在するものではないですか。
答えはイエスだ。夢っていうところが危険なんだ。いつか金持ちになれるって、鼻先にニンジンをぶら下げるようなものだ。君たちの国では 「君もいつか大金持ちになれる!」 なんて子どもを育てたりはしないだろう? 「何それ、冗談も大概にしとけよ」 で終わるよね(笑い)。
―― 日本人にとって、米国は長い間、あこがれの存在でしたが。
確かにいいところもあるよ。しかし、米国のように振る舞えば、米国のようになってしまう、と言いたいんだ。ジャズやジーンズの話をしているんじゃない。米国化が進めば、暴力も増えるし、銃の数も増え、アホな人々が増えてしまうんだよ。今すぐ止めないと(笑い)。
ひゃ~!
最後はかなり言いたい放題な感じだけど(笑)、
それだけアメリカを愛しているんだろうね。
つーことで、
新聞って面白いでしょ?(笑)
悪いことは言わないから
みんなにもぜひ
新聞を読んでもらいたいです。
では、今日はここまで。
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