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自活営業問題

2019-07-24 11:28:49 | よもやま

 私は元々はピアノ講師である。
 大学を卒業して某大手ピアノ教室の講師をやっていた。
 その企業とは代理店を通して個人請負契約を結んでいたけど、
 グレードという試験があって、
 それが上級になるに従って報酬の%が上がっていく仕組み。
 例えば5級だったら60%とかね。
 もうそれはきっちりと決まっていた。

 代理店の支店のレッスン室でレッスンをするんだけど、
 もちろん講師は生徒集めをする必要が無い。
 その大手のブランドで生徒は集まってくるし、
 一人辞めたとしても、2ヶ月もしないうちにその枠は埋まって、
 「先生、また一人お願いします」というわけ。
 その教室の講師をしている限り自分自身でチラシを配ったりして、
 生徒を募集する必要は一切ない。
 その代わり月謝の40%くらいはその企業の取り分になる。
 それって当たり前の話しだ。

 私は自宅でもピアノ教室をやっていた。
 自宅の門扉に看板を付けていただけで、
 積極的に生徒集めをしていたわけではないけれど、
 割と人が通る道だったので飛び込みでの問い合わせも多かった。
 その自宅教室の月謝は、もちろん100%自分の懐に入る。

 そしてピアノ教室だけでは心もとないので、
 女声合唱団の伴奏や、朝日カルチャー教室の講師、
 小学校のPTAコーラスの指揮なんかもしていたし、
 出張レッスンもしていた。
 それは大抵が子供が学校に行っている朝の時間に行っていた。
 
 ただこういう仕事を回してくれる恩師がいたり、
 合唱団でのつながりとかがあって仕事が来ていただけで、
 そういうツテのない人はスーパーのレジ打ちとか、
 音楽とは関係の無いバイトをしながらピアノ講師もしていたよ。
 それは本業で食べていけないから仕方ないのよね。
 
 またそのバイトをしていることを、
 契約を結んでいる大手企業が何を言うこともない。
 その企業とは請負契約なので私達講師は自営業扱いになる。
 なので税金を払うのも確定申告に行っていたのだ。
 要するにその大手企業の「社員」ではないということ。
 その辺りがピアノ講師の仕事の複雑なところなんだけどね・・・。

 本業で食べられないからバイトをする。
 それがピアノ関連、音楽関連の人はまだいい方で、
 ファストフードとか、レストランのホールとか、
 そりゃいろんな人がいたと思う。
 
 大手企業に40%持っていかれているから手取りが少ない。
 けれど自分で営業する必要が無い。
 「○○ピアノ教室講師」という看板だって背負わせてくれる。
 
 それって・・・・ぶっちゃけて言うと当たり前。
 最近のTVを見ていてつくづくそう思う。

 

 

 くぅ

コメント
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