このブログでもよく取り上げているJR東日本の地域連携ICカードですが、同社から2月16日に「今春のサービス開始の全貌」がリリースされました。
https://www.jreast.co.jp/press/2021/20220216_ho01.pdf
リリース文にあるように「地域のバス事業者が運行するバスの定期券や各種割引などの地域独自サービスの機能」が売りなのですが、実際には割引対象にならない例も少なからずあることまでは踏み込んでいません。
群馬県の「ノルベ」に関しては自治体独自の住民向け高齢者割引以外に予定がないのは2/15付ブログで既報です。
そして、JRバス東北も、路線により割引対象かそうでないかを振り分けることを発表しました。
1.青森県内でICカードを使える路線の場合
「青森~青森公立大学/モヤヒルズ(横内線)」「青森~青森空港線」については、3月12日から青森市営バスの「AOPASS」の交通ポイントサービスを採用し、乗車ごとにポイントが貯まり割引対象となります(AOPASSで貯めたポイントもJRバスで使用可能)。
一方、「青森~酸ヶ湯温泉・奥入瀬渓流・十和田湖線(みずうみ号)」「八戸~奥入瀬渓流・十和田湖線(おいらせ号)」については、引き続きSuica・PASMOなどの全国相互利用対象交通系ICカードのみ利用可能です。
https://www.jrbustohoku.co.jp/information/detail.php?id=1138
後者は観光目的に特化した路線ですが、前者のうち青森空港線は空港利用者に特化した路線です。
2.岩手県内でICカードが使えるようになる路線の場合
2/13付のブログで書いた通り、3月12日から
(1) 二戸~久慈「スワロー号」
(2) 盛岡~葛巻・久慈「白樺号」
(3) 盛岡~岩泉・龍泉洞「早坂高原線」
で岩手県北バスの「iGUCA」および全国相互利用対象交通系ICカードが使えるようになりますが、このうち「iGUCA」の交通ポイントサービスを利用できるのは(2)と(3)だけで、(1)は対象外です。
https://www.jrbustohoku.co.jp/information/detail.php?id=1137
いずれの路線も、一般道区間ではこまめに停車し地域住民の日常的な移動にも対応しているはずですが、この違いはどういった事情なのでしょうね?