六甲山上エリアへの事実上唯一の交通機関(注)である六甲ケーブルですが、車両故障のため7月22日の夕方から運休しています。
このため7月23日の土曜日は終日運休となりましたが、23日夕方になっても故障原因の究明中のため、7月24日の日曜日から当面の間代替バスを運行することになりました。
折角の学校の夏休み期間で、JR六甲道駅~六甲ケーブル下間の臨時バスも7月23日から満を持して運行開始だっただけに(2022/5/24付ブログ参照)残念でしたが、安全第一ですから仕方ないですね。
代替バスの運行区間は六甲ケーブル下駅~六甲山上駅間(ともにケーブルの駅前に発着)で、通常のケーブルと比較すると
・運行時間・・・始発7:10、終発20:45(ケーブルは始発7:10、終発21:10)
・運行間隔・・・30分毎(ケーブルは20分毎)
・所要時間・・・約20分(ケーブルは約10分)
・運賃・・・600円(ケーブルと同額)、ケーブル対応の各種企画乗車券でも乗車可能
となっています。
ちなみに、7月23日土曜日に関しては六甲ケーブルの公式サイトに代替輸送に関する一切の情報は掲載されませんでしたが、実際には7月22日の夕方以降(神戸新聞の記事参照)同様、無料バスを代わりに走らせていました。現地におられた担当者によれば、故障を受けて急遽貸切バスの手配に走ったものの、台数不足で(夏休みの週末ということで集中するであろう)観光客をさばききれない可能性があるためとのことでした。その後無事に十分な台数を手配できたわけで、観光客の足は奪われずに済みました。
7月23日夕刻の六甲ケーブル下駅は封鎖され、原因究明に向けての調査中でした。
(注)21世紀初頭には阪急バスが六甲登山バス(阪急六甲駅と六甲山上を表六甲ドライブウェイ経由で結ぶ)を運行しており、観光シーズンにはまとまった便数がありましたが、阪急阪神の経営統合以降は、六甲山上への公共交通を利用しての観光客自体が減少傾向にあり、ケーブルとの競合を避けるためもあってか(六甲ケーブルはもともと阪神電鉄系です)年々便数が減り、2022年現在は「六甲山上で六甲ケーブルに接続する形で運行しているバスを市街地の車庫から送り込むため」の朝9時台の便(1台または2台)と、「そのバスを車庫に返すため」の17~18時台の便(同)が運行されているだけです。