2.立江寺~恩山寺の間
工事現場にすぐ隣接する一般人が通行可能な道が見当たらなかったので写真は撮影していませんが、立江櫛渕ICの北側でも盛土・切土工事が進んでいます。その先は立江トンネル(954m)ですが、既に7年以上前の2016/1/27に貫通済です。リリース文によれば、
http://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/report/info27/h280125/h280125-3.pdf
そのうち北側の518mについては2010年に早くも掘削が完了していたとのことで、新那賀川橋(2023/4/7付ブログ記事「徳島南部自動車道・竣工後10年以上放置状態の橋」参照)同様本線工事の先駆けとして施工されたようですが、恩山寺の北側のトンネルの工事の様子<後日紹介予定>を見る限り、供用開始はまだまだ先のようです。一方、2021/11時点のストリートビューには完成済の南側坑口が記録されています。
当方は、その「恩山寺の北側のトンネル」に向かって遍路道をひたすら歩くこととしました。逆打ち状態なので、「同行二人」な歩き遍路の方と次々にすれ違います。
遍路道沿いの潰れたミニスーパーが、徳島南部自動車道の工事事務所に化けていました。
そして、立江寺近くを過ぎ、県道136号宮倉徳島線が丘を越えようとする手前で、年季の入った四国横断自動車道の大看板に出会いました。
ここが、立江トンネル北側工事の資材搬入路の入口でした。したがって、看板は着工した2000年代後半に建てられたものと思われます。看板下部の「平成26-27年度 立江トンネル工事」の文字は、2016/1/27に貫通し工事が一応の終了を見たことを物語っています。その後は更新されていないので、2019年に設置が決まった立江櫛渕ICは反映されていません。気になるのは、小松島IC付近に修正の跡が見られることですが、位置が当初計画と若干変わったのでしょうか?
県道136号宮倉徳島線をさらに700mほど歩くと、新旧道が分かれる地点があったので、集落内の旧道に入ります。ふと山の方を見ると、家屋の向こうに自動車専用道路の防音壁らしきものが見えます。
早速、山の方に寄り道して様子を見ることにしました。400mほど歩くと、一見開通済みに見える自動車専用道路の高架橋と切土部分が目の前に現れました。
すぐ北側には完成済みのトンネルの坑口があります。手前の雑草の茂り具合からすると、完成からは数年以上経っていそうです。
付近の様子。防音壁も一部錆が出てきていますが、ここはあくまで「未開通の道路」です。
このあたりは、GoogleMapの航空写真を見ると500m近くにわたり土工が完成しており、南側のトンネルも貫通済みのようです。そして、現地のストリートビューを見ると、これら構造物が2014年1月時点で既に完成済みであることがわかります・・・画像その1。そして、北側の田野トンネルは掘削工事の真っ最中です・・・画像その2。ただ、現地には工事銘板は見当たりませんでした。
最近の高規格道路の工事では、予算配分の関係や他区間との調整などの事情があるにせよ、作りかけの状態で何年も野ざらしになる構造物が目立ちます。(当ブログで何回か紹介している清滝生駒道路もその典型)。地元住民からすれば残念でしょうし、供用開始まで十数年ともなると特に屋外部分については経年劣化も進むでしょうし・・・
(つづく)