近畿運輸局管内に続き、中国運輸局(鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口山県を管轄)のタクシーの営業区域を解説していきます。
中国運輸局管内のタクシーの営業区域が別表として掲載されている「一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシーを除く。)の経営許可申請事案の審査基準」のURLはこちらです。最新改正日は2016/12/20です。
https://wwwtb.mlit.go.jp/chugoku/content/000040985.pdf
<鳥取県>
鳥取交通圏
鳥取市、岩美郡岩美町
倉吉交通圏
倉吉市、東伯郡琴浦町、湯梨浜町、北栄町、三朝町
米子交通圏
米子市、西伯郡日吉津村、境港市のうち米子空港の区域
境港市
境港市
八頭郡
八頭町、若桜町、智頭町
西伯郡
南部町、伯耆町、大山町
日野郡
日野町、日南町、江府町
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鳥取市は、2004年に以下の8町村を編入合併して領域を大きく拡大しました。
岩美郡国府町・福部村
気高郡気高町・鹿野町・青谷町
八頭郡河原町・用瀬町・佐治村
これら旧町村域が合併前から鳥取交通圏に含まれていたかどうかは不明ですが、鳥取市中心部から離れた八頭郡3町村および気高郡3町についてはそれぞれ「八頭郡の営業区域に含まれていた」「気高郡という独立した営業区域であった」可能性があります。最新の営業区域でさえあまり大っぴらにされていないわけで、例えば2001年に国土交通省が運輸省・建設省・国土庁などが統合されて誕生した時点で鳥取県内のタクシーの営業区域がどんな構成だったかの情報にネット検索でたどり着く望みは薄そうです。
米子空港(航空自衛隊美保基地)はGoogleMapの通りターミナルビル・滑走路を含めた敷地のほとんどが境港市で、南側の一部が米子市にかかっています。ただ、空港からのタクシーのニーズとしては米子市内方面が圧倒的に多いものと思われ、米子市に本拠をおくタクシーも普通に客待ちができるよう配慮されています。
倉吉市は平成の大合併で南隣の東伯郡関金町を編入合併しています。
米子市は、平成の大合併で東隣の西伯郡淀江町と合併して新たな米子市になっていますが、旧淀江町域が合併前に西伯郡の営業区域に含まれていたかどうかは不明です。一方、西伯郡日吉津村は米子市のベッドタウンで面積はごく小さいですが製紙工場の立地ゆえに独立を保っており、もともとタクシーの営業区域は米子市と同一だったようです。
境港市は平成の大合併に関与していません。
現在の西伯郡のうち伯耆町は、平成の大合併で西伯郡岸本町と日野郡溝口町が合併して成立しました。合併に伴い営業区域を調整したものと思われますが、実情は不明です。