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2.立江寺~恩山寺の間(つづき)
その4で紹介した田野トンネルですが、2015年1月に完成しています(徳島県公式サイトに掲載されている「平成26年度 主要施策の成果に関する説明書」のうち「14_交通・情報.pdf 」に記載あり)
施工を担当した西松建設の公式サイトに、2014/5/18に近隣住民対象に開催した現場見学会の模様が掲載されています。
https://www.nishimatsu.co.jp/esg/social/contribution/20140518.html
そして、GoogleMapの航空写真を見ると、田野トンネルの北側坑口の先にあるため池「谷奥池」の上に徳島南部自動車道の橋梁ができていることがわかります。
この橋梁は2017年7月以前に完成しており、施工を担当した地元のアルス製作所の公式サイトに工事中の様子の写真が掲載されています。
https://arsbridge.jp/construction-completed/3418/
https://arsbridge.jp/service-info/199/
橋梁の南側の田野トンネルが既に完成しており、北側の恩山寺第一トンネルが工事の真っ最中であることがわかります。
そして、谷奥池の堤体の南側から見た様子は、2021/12時点のストリートビューに記録されています。
その恩山寺第一トンネルですが、2016/11/10に掘削が完了しており、既に完成状態です。
http://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/report/info28/h281116/h281116-3.pdf
上記リリース文の平面図を見ると、恩山寺第一トンネルと新居見トンネルの間に当初は「恩山寺第二トンネル」が計画されていたものの、その後の変更でトンネルから切り通し構造に切り替えたことがわかります。2015/10/15に開催された第一回の「四国横断自動車道勝浦川渡河橋の整備に関する環境保全検討委員会」(2023/3/16付ブログ記事「徳島南部自動車道「津田大橋」の工事がいよいよ始まります」参照)の資料によれば、
http://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/road/b/kankyouhozen/no1/pdf/siryou-3.pdf
この時点で「恩山寺第二トンネル」の計画はなくなっており、南側から走った場合は、恩山寺第一トンネルを抜けると「恩山寺谷橋→切り通し→新居見トンネル→神田瀬川橋→田浦橋→小松島IC」の順になっています。
徳島南部自動車道は恩山寺よりもさらに西側の山塊を貫く予定になっており、恩山寺谷橋は谷あいの建物群の西側に架設されるようですが、2023/5時点で公開されている現地付近のGoogle航空写真
には橋本体の建設中の様子は見えず、恩山寺第一トンネルの先で土砂の切り崩し工事が行われている様子だけが見えます・・・ストリートビュー(2021/12時点)にも記録されています
ということでさらにネット検索してみると、「令和4ー5年度 横断道恩山寺谷橋上部工事」について2023/3/15付でアルス製作所が落札し契約したとの情報がありました。
https://nsearch.jp/nyusatsu_ankens/64497e5c7e5f5a11271b08be
つまり、恩山寺谷橋については下部工事(橋台や橋脚など)が終わり、これから橋桁を設置する工事が始まるわけです。
また、上記Google航空写真では、「恩山寺谷橋と新居見トンネルの間の切り通しの工事」および「新居見トンネル南側坑口工事」が行われている様子は全くうかがえません。新居見トンネルは長さ約1400mと小松島IC以南の徳島南部自動車道では最長のトンネルで、2023年3月~2024年9月の間北側坑口側からトンネルの施工現場を間近で見学することができるとのことですが、
https://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/spotguide/to_pdf/pdf/03_niimitonnneru.pdf
北側の工事はどこまで進んでいるのでしょう?
ちなみに以下の写真は、恩山寺への登り口です。上記環境保全検討委員会の資料を見る限り、資材搬入路がこの付近から設定・建設される予定はないようです。
(つづく)