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岡崎市の廃線跡転用バス専用道廃止8年後の様子(その1)

2016年3月まで、愛知県岡崎市内に「鉄道の廃線跡を利用したバス専用道」が存在しました。JR岡崎駅から南南西方向のまとまった集落である福岡町を結ぶ2kmあまりの区間です。

もともと岡崎と西尾を結ぶ鉄道が通っていましたが、太平洋戦争の末期に不要不急線として廃止となり(現在の名鉄西尾線と競合するため)、レールなどの資材は軍事用途向けに召し上げられました。1951年にこのうち岡崎駅~福岡町の間だけが路面電車として復活しましたが、モータリゼーションにより1962年に廃止され、その後半世紀余りにわたり線路敷をバス専用道として活用していました。

廃止の理由は、専用道の一部が岡崎市による「都市計画道路整備事業」「区画整理事業」「下水道整備事業」などのため通行できなくなるためで、翌2016/4/1から岡崎駅~福岡町間で一般道経由のバスが1時間あたり2~3本の頻度で走り出しました。駅跡を転用した福岡町のバス停はそのまま活用されています。

https://blog.goo.ne.jp/yoichiro1221_train223kei/e/97f46e84b4c8043b439461e0277a549b

https://iwase-akihiko.hatenablog.com/entry/2016/09/04/132124

それから8年近くが経過しましたが、大半の区間はそのまま道路の形を残しており、専用道の跡地が全く消滅したのはJR岡崎駅のすぐ南側と福岡町バス停の北東側のみです。

PC画面では旧バス専用道全区間が収まるGoogleMapはこちら

福岡町側のバス専用道跡地が消滅したあたりのGoogle航空写真はこちら

後者の付近で「都市計画道路整備事業」「区画整理事業」「下水道整備事業」が実施されたことにより消滅したのがありありとわかります。

 

ということで、2024年の初めに現地を訪問してきました。レポートは福岡町側からとなります。

(つづく)

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