阪急バスの幹線路線の1つである「阪神尼崎駅~つかしん前~伊丹市中心部~川西能勢口駅」の路線(2005年春の福知山線脱線事故で尼崎~宝塚間が2か月近く運休になった際は代替交通手段として大混雑しました)の伊丹・川西市境に「機工前」というバス停がありますが、2022/12/17から「久代六丁目」に改称されます。
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20221217kushiro.pdf
同日に実施される阪急電鉄のダイヤ改正に伴い、電車に接続する阪急バスの多くの路線のダイヤが変わるため、それに合わせての対応です。
実はこの名称も、2022/5/28付ブログ記事で紹介したのと同様の「看板に偽りあり」状態だったもので、その期間は2015年10月以来7年余りに及びました。
https://buste.in/search/bus/?id1=n275&id2=28
https://www.google.co.jp/maps/@34.8016074,135.4140113,18z?hl=ja
1939年以来伊丹市と川西市にまたがるこの地に立地している旧社名=大阪機工株式会社の工場(所在地の正式住所は伊丹市北伊丹、2004年以降は本社も同居)の前にあることからの命名ですが、同社は1990年代以降「OKK」(Osaka Kiko Kaishaの略?)の名称を前面に押し出しており、2015年10月には正式に社名を「OKK株式会社」に改めました。
https://www.nidec.com/jp/nidec-okk/corporate/about/history/
しかし2021年の不祥事をきっかけに永守重信氏率いる日本電産の傘下に入り、2022年7月には「ニデックオーケーケー株式会社」に社名変更しました(日本電産は2023年4月にニデックに社名変更予定)。本社と工場は今後もこの場所で変わりませんが、今回その新社名に由来するのではなく地名に基づくバス停名に変更した理由は、最近になって川西市側の工場敷地の一部がジョーシン・コーナン化し、現時点では工場前ではなくコーナン前になっており(ストリートビュー参照)紛らわしかったからかもしれませんね。
なお、阪急バス関係者および伊丹・関空の関係者にとっては、OKKといえば長らく現ニデックオーケーケーではなく阪急バス系列の空港リムジンバス会社・大阪空港交通(Osaka Kuko Kotsuの略)を指しました。同社は2022/7/5付ブログ記事で書いた通り7月に阪急観光バスと統合し法人名としては消滅しましたが、空港リムジンバス部門の公式サイトのURLは今も「https://www.okkbus.co.jp/」で変わっていません。一方、「https://www.okk.co.jp/」は2022年6月までOKK株式会社の公式サイトであり、このブログを書いている時点ではニデックオーケーケー社としての公式サイト扱いのようです。