2024/5/28付ブログ記事「国道2号富海拡幅(山口県防府市)は2025年度完成予定」の続報です。
2015年度以降2~3年おきに再評価対象になっている国道2号富海拡幅ですが、2024年度も10月中に対象となりました。
5.令和6年度第1回中国地方整備局事業評価監視委員会・・・評価資料はこちら
特に工事上の大きなトラブルや周辺の道路事情の変化が発生したわけではなく、国土の基幹ルートを構成する国道2号とあって重点が置かれているのかもしれませんが、
総事業費は前回評価時から25億円増の190億円となりました。内訳は以下の通りです。
①切土法面対策工の追加=7.5億円
②ボックスカルバートの基礎対策の変更による増加=9.0億円
③既存コンクリート版撤去の追加=5.5億円
④労務費・物価上昇による増加=3.0億円
これを受け、2024年度末時点の事業全体の進捗率は約84%となります。2025年度完成予定は変わりません。
①と②は主に椿峠西側の勾配区間(「国道2号富海拡幅の2024/5/下旬時点の工事状況(後)」参照)が対象です。
一方、③は西側の平地区間(「国道2号富海拡幅の2024/5/下旬時点の工事状況(前)」参照)および椿峠の頂上部付近が対象となっています。新道への切り替えに伴い再整備対象となった現道の既設アスファルト下にコンクリート版が埋設されていることが判明し、再整備で改めてアスファルトで舗装するにあたりこれらを撤去する必要が生じました。さらに、コンクリート版を撤去した後の路床面の状態が悪く、改良材による路床安定処理を行う必要が生じ、費用はさらに膨らみました。