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彩都を貫く都市計画道路茨木箕面丘陵線、茨木市内の現状(前)

関連ブログ記事・・・2022/3/10付「新名神茨木千提寺ICへの立派なアクセス道路がようやく開通します

上記ブログ記事で触れた通り、現在府道1号線として指定されている府道茨木摂津線は、最終的には「北摂山中の彩都の3つの地区を貫き、メイン交通路の位置づけとなる幹線道路」となる手はずになっており、都市計画道路茨木箕面丘陵線として西側から順次整備されていますが、茨木市内の大半の区間はまだ道路ができておらず、ルートに沿った細道をつなぎ合わせただけの状態です。

当初計画ではこの都市計画道路茨木箕面丘陵線のほぼ全区間にわたり中央部にモノレール(大阪モノレール彩都線)が敷設されることになっており、彩都西部地区の住宅の入居が本格化した2007年にまず彩都西駅まで開通しましたが、情勢の変化で彩都東部地区が住宅主体から物流拠点・産業拠点主体に転換したため旅客需要が見込めなくなり、彩都東部地区への延長は2019年に正式に取りやめとなりました。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/5194/00337959/leaflet.pdf

https://trafficnews.jp/post/84552

したがって、西地区を抜けてから先は、モノレール建設を前提とない構造で整備が進んでいます。

そんな中、「乗りものニュース」のサイトに、2023/9/18付で「大阪北部の新名神アクセス「茨木箕面丘陵線」全通近し!? 万博公園駅から直結 かつては"モノレール延伸"も」というタイトルの記事が掲載されましたが、実際には2020年代半ばの全通はまず無理そうです・・・ これから2回に分けて実態を報告していきます。

彩都中部地区(地名は「茨木市彩都あかね」)は、最初から物流拠点オンリーで計画され、半分以上のエリアは既に巨大物流センターが立地しています。西部地区と中部地区を結ぶ区間は、2015年の物流拠点稼働開始と同時期に暫定2車線で開通済みです。

茨木市街地と彩都中部地区を結ぶ道路上から北側を望む。向こうに見えるのは新名神の橋梁です。

現時点では茨木箕面丘陵線は中部地区で行き止まりになっており、そこから先は工事の真っ最中です。

延長工事の現場の先には、彩都東部地区で稼働済みの巨大物流センターを望むことができます。直線距離ではかなり近いです。

右側の住宅地は、1970年代に開発された「茨木サニータウン」です。茨木市街地までバスで30分近くかかる不便な立地ですが、モノレールが彩都東部地区まで開通していれば大いにその恩恵を得られたはずです・・・

(つづく)

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