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会津縦貫南道路、ようやく2023年度内に最初の1.5km区間が開通へ

会津縦貫南道路は、福島県会津地方と栃木県ひいては首都圏を結ぶルートの1つである国道118号~国道121号に並行する高規格幹線道路です。計画では会津若松市~南会津町間の約50kmが整備されることになっていますが、大半の区間は調査対象にさえ指定されておらず、詳細ルートは決まっていません。

その会津縦貫南道路ですが、現在事業中の4工区~5工区が、2023/10/30に開催された東北地方整備局の令和5年度第2回事業評価監視委員会で評価対象になっています。

https://www.thr.mlit.go.jp/bumon/b00097/k00360/h13jhyouka/051030/shiryou1030/shiryou03-1.pdf

中間部の湯野上バイパスが国の権限代行事業となっており、北側の小沼崎バイパスと南側の下郷田島バイパスは福島県が事業主体です。

 小沼崎バイパス(1.5km)=2002年度事業化、2007年度用地着手、2010年度工事着手

 湯野上バイパス(8.3km)=2012年度事業化、2013年度用地着手、2016年度工事着手

 下郷田島バイパス(11.1km)=2015年度事業化、2018年度用地着手、2018年度工事着手

湯野上バイパス区間の事業費は、前回評価時点から92億円増の457億円となりました。増加分の内訳は、

 転石処理の追加=28億円 土砂運搬経路の変更=17億円 地盤改良の見直し=25億円 物価上昇による増=22億円

となっています。

なお、(上記評価資料では触れられていませんが)湯野上バイパス区間はもともと2025年度完成目標で工事を進めていたのが、2023/6/29付で「2026年度以降になる」と公表されています。主な理由は、2022年度に発注予定だった仮称湯野上4号トンネルについて、重金属を含むトンネル掘削土の受入先の準備に時間を要したため発注を見送り、2024年度以降にずれ込むことになったことです。

https://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/95587_1.pdf

https://www.minpo.jp/news/moredetail/20230630108350

一方、最初に事業化された小沼崎バイパス区間は、2023年度内の開通見通しとなっており、2023/9時点で事業進捗率は96%に達しています。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/603290.pdf

また、下郷田島バイパス区間は、橋梁部の下部工事を中心に一部分で工事が進められています。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/603289.pdf

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