新名神高速道路の未開通区間(大津JCT~城陽JCT/IC間、八幡京田辺JCT/IC - 高槻JCT/IC間)については、諸事情から開通予定が先延ばしになっているのは周知のとおりです。
このうち大津JCT~城陽JCT/IC間については、もともと2023年度開通予定だったのが、2021年末の時点で「1年遅れの2024年度中開通予定」に変更され、それとても「用地等の明渡しが順調な場合」「土工工事の進捗が順調な場合」の条件付きとなっています。
https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/kansai/r3/1227/pdfs/02.pdf
https://rakutai.jp/2021/12/28/shinmeishinkaitsuokure/
滋賀県内では概ね順調なものの、この時点では大戸川の河川区域内に位置する橋脚の基礎施工で問題が発生していたとのことですが、大勢に影響は出ていません。
一方、京都府内では以下の要因で工事が遅延しており、これが1年遅れの要因となりました。
1.宇治田原IC付近
この時点で土地の引渡し未了箇所が存在しました。理由は、移転先の造成工事や建築工事が、平成30年台風第21号や令和2年7月豪雨等の天候不順の影響により工事が難航したためで、2023年4月以降にならないと新名神の建設工事に着手できない見込みとなりました。
2.城陽市内の丘陵地
用地取得に時間を要し工程が遅延しました。2021年末時点では用地取得が完了し、本線工事着手に向け保安林解除等の諸手続きを実施中ではあるものの、当該区間は切盛土量約200万㎥と大規模な土工工事となっています。
なお、該当区間の進捗についてはNEXCO西日本の企業サイトで概要が公開されていますが、
https://corp.w-nexco.co.jp/activity/branch/kansai/shinmeishin/topics/topics04/index.html
広報誌「新名神だより~おこしやす京都~」の第43号<2023年10月号>を見る限りでは、
一般人が近づけないと思われる城陽スマートIC付近(京都城陽プレミアム・アウトレットはこの近所にできます)については、造成工事の最中で新名神の構造物は何もできていないかのようにも見えます。
ということで、西半分の宇治田原IC~城陽JCT/IC間のうち一般人でも近づけるエリアについて実際の状況を見てきましたので、順次報告します。