神戸市の六甲山頂と有馬温泉を結ぶ「六甲有馬ロープウェー」ですが、2023年3月20日にダイヤ改正を実施します。
https://www.city.kobe.lg.jp/a72320/889056132276.html
改正後のダイヤは現行よりも季節・曜日に応じた変化が少なくなりますが、最大のポイントは「夜景鑑賞向け運行の大幅縮小」です。
現在は以下の日に実施していますが(時刻は最終便を示す)、
7/20~8/31の間の毎日=21:30発 4/1~7/19の間および9月中の土曜=20:50発 10/1~11/30の間の土曜=20:30発
改正後の実施日は以下のようになり、4月~7月の間は取りやめとなります。ただ、9月~11月の日祝のみは最終便が1時間繰り下げとなります。
8月中の毎日=20:10発 9/1~11/30の間の土日祝=19:10発
主に「有馬温泉宿泊客が六甲山頂に登って1000万ドルの夜景を鑑賞する」というニーズに応えていたはずですが、時代とともにニーズが変わったのかもしれませんね。
ちなみに、六甲有馬ロープウェーは2022年12月現在神戸市の外郭団体「一般財団法人神戸住環境整備公社」(2022年4月まで神戸すまいまちづくり公社←2012年12月まで神戸市都市整備公社)が運営していますが、2022年度中に摩耶ケーブル・摩耶ロープウェイともども別の外郭団体「株式会社こうべ未来都市機構」に移管予定です。
https://www.kobe-rma.or.jp/information/9596/
また、六甲有馬ロープウェーにはかつて六甲ケーブル山上駅近くと六甲山頂を結ぶ「表六甲線」もありましたが、阪神・淡路大震災以降の利用の低迷から2004年12月に休止されました。
https://koberope.jp/rokko/ayumi
1999年に新調した計4台の2代目ゴンドラは僅か5年で失業し、既に18年間各駅に留置されたままです。
うち六甲山頂駅に留置されたゴンドラは、旧駅施設自体が休憩所として活用されており、毎年秋に開催されるアートイベント「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」では作品の展示会場となります(年によってはゴンドラ内に作品が設置されることもあり)が、
https://www.rokkosan.com/wp-content/themes/art2022/pdf/information/rokkomeetsart_map.pdf
残りの3台は一般人が近づけない駅構内に幽閉されています。
そして、表六甲線が再開の可能性がほぼないにもかかわらず廃止でなく休止扱いのままになっている理由は、神戸新聞の2021/6当時の記事に詳しいです。
以下は、2020年の「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」での光景です。ゴンドラの内部がまるごと作品になっていました。