2022/12/12付ブログ記事「続:広島市と東広島市を結ぶ幹線道路、2022年度内のいつ開通?」で少し触れた世界中でここにしかない新交通システム「スカイレール」の現状について書いていきます。
スカイレールの構造や開発の背景、画期的なコンセプトでありながら他に広まらなかった理由などについては、「乗りものニュース」の2022/11/8付記事に詳しいので、こちらでは書きません。
スカイレールサービスの公式サイトは存在しませんが、時刻表は駅探とかジョルダンなどで確認可能です。
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私はまずJR山陽線瀬野駅と接続するみどり口駅から終点のみどり中央駅まで乗車し、中間駅のみどり中街駅まで歩き、同駅からみどり口駅まで再び乗車しました。
スカイレールの乗車券は、回数券と定期券が専用のICカード、普通乗車券がQRコード入りのペラペラの紙券です。1998年の開業当初は「定期券のみ専用のICカード、回数券と普通乗車券は磁気券」でしたが、2013年のシステム更新時に(当時の軌道系交通では例のない)QRコード入りに置き換えられました。運営するスカイレールサービスとしては、日本鉄道賞に応募するくらいの価値を認めていたようです。したがって、駅の自動改札機はセキュアなオフィスビルの入口ゲートに似ています。
昼間は15分間隔での運行です。日曜日の午後ですが先客が10人以上おり意外に賑わっていました。ただ、地元住民かに見えた小さな男の子と母親のペア2組は、(みどり口駅には発売案内のなかった)台紙付きのスカイレール記念乗車券を手にしており、「他所で何らかの形で入手したので、乗り物好きのお子さんへのサービスのために乗りに来た」風情でした。
車両<見た目はロープウェイのゴンドラ>の定員は25人です。製造年月がスカイレールの開業20年後になっていますが、予備としてあとから1両だけ追加製造したのかも(他の6両は開業以来のもののようです)。
地形を無視して急勾配をずんずん上っていきます。
5分ほどで終点のみどり中央駅に到着。下車口には自動改札機はなく、QRコード入りの普通乗車券を回収するための箱が駅の外に出るための階段およびエレベーターの横に置かれていました。
(つづく)