2021/11/22付ブログ記事「みやぎ県北高速幹線道路、ようやく全線開通。しかし東北道との接続はまだ先」の続きです。
上記ブログ記事で、みやぎ県北高速幹線道路と東北道を直接接続すべく宮城県の事業として栗原ICを新設する計画があるものの未着工と記載しましたが、その後の推移について書くこととします。
宮城県公式サイトの「(仮称)栗原インターチェンジ整備事業」のページでは、2022年に入って広報チラシ「くりはら・あい・しー通信」の公開が始まりました。「第1号」には「令和4年3⽉より⼯事⽤道路に着⼿します」と書かれています。ただ、その後の同通信の内容は専ら「発掘調査」「現地体験会」になっており、2022/8/24に発行された第8号でようやく「⼯事区域内の⽴⽊伐採等に着⼿します」の文言が登場しました。そして、2022/11/14に発行された第10号に「⼯事区域内の⽴⽊の伐採がほぼ終了しました」とあり、2023/3/10に発行された第13号でついに「工事用道路及び市道付け替え道路工事に本格着手」と記載されました!
しかし・・・
「くりはら・あい・しー通信」の第14号は、その後1年以上経過してもここでは公開されていません(あるいは地元住民や関係者向けに連綿と発行が続いているのかもしれませんが)。他のコンテンツも更新されていないので、その後の宮城県が行う部分の工事の進捗はこのページではわからない仕組みになっています。
ただ、宮城県公式サイトの別の場所に、2023年度初め時点の社会資本整備総合交付金の交付対象となる他の公共工事も含めた形で資料が公開されており、
https://www.pref.miyagi.jp/documents/18009/douro2.pdf
こちらによれば、
事業期間=平成30年度~令和7年度(予定)
進捗率(2022年末時点)=39.3%
2023年度の事業費=16億4200万円(うち6億7200万円は2022年度からの繰り越し)
2023年度の事業内容=仮設工事用道路設置等工事、市道付替工事、NEXCO東日本委託費
と記載されています。
一方、NEXCO東日本が行う東北道側の工事については、発注や入札に関する情報が公式サイトにいくつか掲載されています。代表的なものは「東北自動車道 栗原インターチェンジ工事」の入札公告で、
https://www.e-nexco.co.jp/bids/public_notice/search_service/81978
2023/3/1付で不動テトラ 東北支店が落札し、工事費=約21億円、工期=R05.03.11~R08.08.21となっています。したがって、実際に土工工事が進んでいる可能性が高いですが、当然一般道側の工事が完遂しないとインターチェンジの供用開始はできませんね・・・
ただ、2024/4/1付で久々の情報公開がありました。同日に発表された「令和6年度東北地方整備局の予算概要」の資料編には、
https://www.thr.mlit.go.jp/Bumon/B00097/k00360/yosangaiyou/R6tousyo/R6siryou.pdf
24ページ目に国の補助事業としての「(主)築館登米線 (仮称)栗原IC」が掲載されています。しかし、開通予定は案の定?未定となっています。