札幌と函館を結ぶ高速バスは現在以下の2路線が運行されていますが、
1.「高速はこだて号」(北海道中央バス・道南バス・北都交通・函館バスの共同運行、一部便は途中八雲と森町に停車)
2.「函館特急ニュースター号」(北海道バス<東京大阪バスグループ>)の単独運行、全便直行便)
このうち1.の便数が2023/10/1から半減します。
http://www.hakobus.co.jp/news/index.html#202307281
2023/8時点では、「所定で1日8往復のうち夜行便が全日運休・昼行便のうち1往復が隔日運行扱いなので実質1日6.5往復」です。それが、正式に1日4往復に減便され、夜行便と直行便が廃止となります。また、道南バスが運行面・営業面とも撤退し、残る3社での共同運行となります。
上記函館バス公式サイトの下の方を見ればわかるように、もともとは中央バス・道南バス・北都交通の3社共同運行だったところに2020年4月から(これまで高速バスを全く運行していなかった)函館バスが参入した時点では、昼行便7往復の内訳は「直行便<八雲と森町に停車しない>2往復、八雲経由便5往復」でした。その後コロナ禍での減便を経ましたが、2022年4月から昼行便に関しては元の7往復体制となり、八雲経由便2往復を直行便に変更して4往復とした上で、直行便は函館新道経由・新函館北斗駅非停車となりました。しかし、その後僅か1年半で直行便は消滅するわけです・・・
ちなみに、道央自動車道は現在南は大沼公園ICまで開通しており、直行便は札幌方面から大沼公園ICまでずっと高速経由ですが、(札幌発基準でみると)八雲経由便は八雲ICで高速を降りてしまい、その後はひたすら一般道の国道5号を函館に向け南下します。これは、「高速はこだて号」の八雲バス停が八雲IC近くではなく八雲市街地北東側の国道5号沿いにあり(GoogleMap参照)、森町のバス停も同様に森IC近くではなく森市街地南側の国道5号沿いにある(GoogleMap参照)こともあり、高速インターからわざわざ往復するより、安全性の面では劣るものの八雲・森の市街地以外では渋滞することなくそこそこのスピードで走れる一般道経由を継続しているためで、今後は全便が事故のリスクを背負うことになります。
該当区間の道央自動車道の開通履歴は以下のようになっています。既に開通から10年以上経過していますが、いずれの区間も暫定2車線です。
国縫IC~八雲IC間・・・2006/11/18
八雲IC~落部IC間・・・2009/11/10
落部IC~森IC間・・・2011/11/26
森IC~大沼公園IC間・・・2012/11/10
ついでながら、「高速はこだて号」の八雲バス停と森町バス停は乗車側(札幌方面)と降車側(函館方面)で大きく離れているのですが、中央バス・北都交通の公式サイトで公開されているバス停マップは札幌行の時刻表・函館行の時刻表それぞれから別々にリンクしているので、両者の離れ具合を理解するのは至難の業です。以下の個人ブログを見れば一目瞭然ですが・・・
https://sanriku.kinopu.jp/bus-report/kosoku-hakodate-go230702/