中国運輸局管内のタクシーの営業区域が別表として掲載されている資料はこちら
広島県のタクシーの営業区域について解説します。
広島県も大半の自治体が平成の大合併に関与していますが、大半の地域でシンプルに再編されているものの、広島市近辺など旧自治体の区分を残しているエリアもあります。
まずは、広島市及び県西部(基本は安芸国)について解説します。
広島交通圏
広島市(2005/4/25編入の旧佐伯郡湯来町の区域を除く)・廿日市市(2003/3/1編入の旧佐伯郡佐伯町・吉和村および2005/11/3編入の旧佐伯郡大野町・宮島町の区域を除く)・安芸郡(府中町・海田町・熊野町・坂町)
呉市A
呉市(2005/3/20編入の旧豊田郡豊浜町および旧豊町の区域を除く)
呉市B
呉市(2005/3/20編入の旧豊田郡豊浜町および旧豊町の区域に限る)
東広島市
東広島市・三原市のうち広島空港の区域
竹原市
竹原市・三原市のうち広島空港の区域
豊田郡
豊田郡(大崎上島町のみが所属)
江田島市
佐伯交通圏
廿日市市(2003/3/1編入の旧佐伯郡佐伯町・吉和村および2005/11/3編入の旧佐伯郡大野町の区域に限る)・広島市(2005/4/25編入の旧佐伯郡湯来町の区域に限る)
宮島
廿日市市(2005/11/3編入の旧佐伯郡宮島町の区域に限る)
大竹市
安芸高田市
山県郡
山県郡(安芸太田町・北広島町の2町が所属)
==========================
広島市は、平成の大合併で佐伯郡湯来町を編入合併しました。廿日市市は、平成の大合併で佐伯郡の4町村(佐伯町・吉和村・大野町・宮島町)を編入合併しました。平成の大合併前の営業区域の「広島交通圏」は広島市・廿日市市と安芸郡4町からなっていましたが(広島市の東側では安芸郡域と広島市域がモザイク状になっています)、このくくりが平成の大合併後もそのまま維持されたことになります。
呉市は、平成の大合併で本土部の豊田郡川尻町と安浦町、および離島部<いずれも架橋で陸続きになっています>の安芸郡音戸町・倉橋町・下蒲刈町・蒲刈町および豊田郡豊浜町・豊町を編入合併しました。このうち、呉市中心部との距離が遠い旧豊田郡豊浜町・豊町のみが別の営業区域のまま維持されています。
東広島市は、平成の大合併で賀茂郡の4町(黒瀬町・福富町・豊栄町・河内町)および豊田郡安芸津町を編入合併しました。唯一海に面した旧安芸津町域はおそらく同じ豊田郡で隣接する安浦町や川尻町と同じ営業区域だったはずですが、新自治体域に合わせ再編されたようです。
広島空港の敷地はすべてが三原市域(平成の大合併前の旧豊田郡本郷町域)ですが<GoogleMapはこちら>、三原市のみならず近接する東広島市および竹原市の営業区域にも含めることにより、より広範囲のタクシーが客待ちできるよう配慮しています。
平成の大合併前の豊田郡は10町(うち6町は離島部)からなっていましたが、以下の再編の結果離島部の1町(大崎上島町)のみとなりました。
本郷町→三原市<大半は備後国>と合併
瀬戸田町→尾道市<大半は備後国>と合併
安芸津町→東広島市と合併
安浦町・川尻町・豊浜町・豊町→呉市と合併
大崎町・東野町・木江町→3町合併で大崎上島町に
全域が離島部の江田島市は、平成の大合併で安芸郡江田島町と佐伯郡の3町(能美町・沖美町・大柿町)が合併して成立しました。
2023年時点の佐伯交通圏の区域は、平成の大合併前は佐伯郡のうち本土部の4町村(佐伯町・吉和村・大野町・湯来町)から構成されていました。このくくりが平成の大合併後もそのまま維持されたことになります(もともとの廿日市市域とは別々のまま)。
世界的な観光地である安芸の宮島は、もともと島だけで単一の自治体(佐伯郡宮島町)を構成していましたが、平成の大合併で対岸<宮島口>の佐伯郡大野町ともども廿日市市の一部になりました。こちらも、営業区域は以前のまま維持されています。
大竹市は平成の大合併に関与していません。
安芸高田市は、高田郡の6町(吉田町・八千代町・美土里町・高宮町・甲田町・向原町)がすべて合併して成立しました。
西部山間部の山県郡は、平成の大合併前は7町村からなりましたが、うち加計町・筒賀村・戸河内町が合併して安芸太田町に、芸北町・大朝町・千代田町・豊平町が合併して北広島町になりました。
(つづく)