関連ブログ記事・・・2022/11/21付「2022/11/23~27は六甲・摩耶でどうウゴク?・・・交通社会実験」、2022/11/28付「2022/11/27は六甲・摩耶でこうウゴイタ!(バス編1)」
今回の社会実験では、通常摩耶ロープウェー山上駅~六甲山牧場間で運行されている路線バスをすべて運休とし、代替として無料のグリーンスローモビリティ(以下グリスロ)を運行しました。実験期間中も一般車は普通に走行可能ですが、グリスロは最高速度が時速19キロに制限されており、全区間追い越し禁止なのでドツボにはまってしまいます・・・
最高速度が時速19キロに制限されているのは、使用する車両の特性のためです。国土交通省のサイトに、グリスロについてまとめた資料が掲載されていますが、
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001328899.pdf
大きく分けると「10人乗り程度の車輪のたくさんついた電気自動車」と「ゴルフ場などで使われる電動カートを公道で走れるようにしたもの」に分かれ、いずれも窓なしのオープンタイプです。これでは高速走行は無理で、「スロー」の所以です。
グリスロの主な運行目的は以下の通りです。
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1.観光地において観光客が気軽に周遊できるようにする・・・今回の社会実験はこれに該当
2.都市の中心部で買い物客などが気軽に回遊できるようにする・・・東京・池袋では3年前から、宮崎市では2年前から定期運行中
3.都市郊外の住宅地や公共交通が乏しい地方部において、高齢者の移動手段を確保する
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実際の運行形式は地域特性に応じて「路線バス同様に有料で時刻表通りに運行」「タクシーとして運行」「利用者を限定したデマンド交通」「無料送迎」など多種多様です。
今回の社会実験では、無料ですがダイヤを定めての運行でした。
車両のタイプは5種類ですが、「10人乗り程度の車輪のたくさんついた電気自動車」は1台だけで、あとは6人乗りまたは3人乗りの電動カートです。これだけで観光客をさばけるのでしょうか?
ちなみに、毎時30分発は本来電気自動車を充てる予定でしたが、現地係員によれば「運行初日に故障でダウンし、ワゴン車で代走している」とのことでした。
(つづく)