「防災・減災、国土強靭化に向けた道路の5か年対策プログラム」の北海道ブロック版は、北海道開発局のサイトで公開されています。
https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/release/slo5pa00000050th-att/slo5pa0000005m6s.pdf
1990年代以降全道各地で新たな高速道路や高規格幹線道路の開通が急速に進み、JR北海道の路線の存在価値が急速になくなっているのは周知のとおりですが、まだまだ幹線格でも一般道しかない区間が多く、こうして資料にまとめるとミッシングリンクを解消するのが夢のまた夢であることがわかりますね。
そんな中で、いくつかの区間の状況をピックアップします。
1.道東自動車道
札幌近郊から帯広を経て釧路に通じる道東自動車道(正式には北海道横断自動車道根室線)は現在釧路市の端っこの阿寒ICまで開通していますが、2024年度内に阿寒IC~釧路西ICが開通し、釧路市街地の近くまで自動車専用道路だけで行けるようになります。
2.日高自動車道
苫小牧と日高地方を結ぶ日高自動車道は現在日高厚賀ICまで開通していますが、さらに2025年度に新冠IC(仮称)まで開通します。日高地方の実質的な中心たる静内まであと僅かですね。
3.道央自動車道(旭川以北)
道央自動車道(正式には北海道縦貫自動車道)は最終的には函館から稚内までつなげる構想があり、現時点では名寄以北の一部が国道40号のバイパスとして開通済・工事中ですが、高速自動車国道として整備される名寄以南のうち士別剣淵~名寄間は未開通です。今回も開通見通しは未公表です。
4.旭川紋別自動車道
主にJR石北本線沿いに2000年代前半から徐々に開通区間が伸び、2019年12月についに遠軽ICまで開通しました。そして、その先が「遠軽上湧別道路」として2021年度に新規事業化されました。
しかし、道路名称にある目的地の「紋別」はまだまだ先で、この間は調査中のままです。旭川紋別自動車道は「国道450号」という独自の国道番号を持ち(通常は並行する国道番号を名乗る)、先端部は当面の間未成国道状態です・・・