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関東甲信のミッシングリンクはいつ解消?

関東地方整備局(東京都および神奈川県、山梨県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、南部を除く長野県)管内の「防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム(関東ブロック版)」は、こちらで公開されています。

https://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/road_00000323.html

その中から、ミッシングリンクをピックアップして紹介します。

1.北千葉道路(千葉県市川市~鎌ヶ谷市~成田市)

全通すれば市川市で東京外環自動車道と接続し、成田空港と都心を結ぶ新たな幹線道路となるわけですが・・・

現実には北総線・成田スカイアクセス線と一体で整備された鎌ヶ谷市~成田市の間は一般道路扱いの幹線道路として開通済み、成田空港自動車道に接続する部分が工事中(開通見込み未定)なものの、都心寄りの区間は長らく未着手でした。

しかし、うち東京外環自動車道との接続部分~JR武蔵野線との交差付近の約3.5km区間については2021年度に事業着手することとなり、2月26日に事前の調査結果が関東地方整備局首都国道事務所から公表されています。

https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000797697.pdf

一帯には高級住宅地(第一種低層住居専用地域)があるため住環境への配慮が求められるほか、「トンネル部は幅26m×高さ14mの大規模断面施工となるため地盤改良が必要で、さらに川との交差ス部分も流路変更とか地下水対策も必要」だそうで、相当な工期と費用がかかりそうですね。

2.中部横断自動車道(静岡県~山梨県間)

内陸県である山梨県にとっては海上物流へのアクセス手段として重要ですが、新直轄方式で整備されている区間(富沢IC - 六郷IC間)は難工事で開通が当初見込みの2017年度から大幅に遅れており、今回ようやく「2021年9月開通予定」と公表されました。

ちなみに、中部横断自動車道は山梨県からさらに長野県佐久地域につながる予定ですが、上信越自動車道との接続部分から佐久穂町までは開通済みなものの、以南は着工に至らずアセスメントの段階です。

3.松本糸魚川連絡道路

https://www.pref.nagano.lg.jp/michiken/infra/doro/matsuito/index.html (長野県公式サイト)

JR大糸線、および国道147号・148号に沿って長野県安曇野市~大町市~白馬村~小谷村~新潟県糸魚川市を結ぶ高規格幹線道路で、計画路線になってから既に20年以上経過しますが、長野県内ではルートの再三の見直しなどで、未だに1mたりとも着工に至っていません。

今回の公表資料でも、関東地方整備局管内で新規事業化に至った区間はありませんでした。

ちなみに、糸魚川市内の一部区間は2019年度内に事業化されています。

http://www.kenmindayori.com/2019-winter/area-11/01.html

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