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木次線昼間保守運休の代行輸送、詳細情報がネット上に出ないワケ(中)

前編はこちら

フレキシブルな対応を可能にしている原因の1つは、木次線のルートです。

付近のGoogleMapを見れば一目瞭然ですが、木次~宍道間では国道54号に比べ木次線が大きく大東方面に迂回する形となっています。これは、大東地区が古くから栄えており、大正初期に鉄道を敷設する際に旅客面・貨物面とも無視できなかったからです。したがって、木次駅や宍道駅での列車との接続時間がタイトであっても、国道54号を直行すれば基本的には所定の列車ダイヤ(木次~宍道間の所要時間は35分程度)より早く着けることになるわけです。Googleで調べてみると、「23 分 (16.1 km) 国道54号経由」と出ました。

さて、11:45頃になって、木次駅に2台の代行輸送用タクシーが到着しました。1台はベテランのジャンボタクシー、もう1台はトヨタシエンタです。

当日の木次駅からの乗客は5名で、全員宍道までの乗車とのことなので<備後落合方面からやってきた青春18きっぷ利用者>、ジャンボタクシーに乗ってくださいとの指示がありました。2台の役割分担は、

 ジャンボタクシー=南大東・出雲大東に停車し、出雲大東から宍道に直行

 シエンタ=全駅に停車

となっており、ジャンボタクシーは11:53に発車。シエンタは客を乗せずにジャンボタクシーの後追いですぐ出発。

さて、この時点では宍道発11:18の列車の代行輸送タクシーはまだ木次駅には到着していませんでした。次の備後落合行<即ち青春18きっぷ客御用達>の列車の木次発は所定で11:57となっており、いくら「代行輸送は列車には接続しません」と公式にアナウンスしていても殺生な・・・とも思いましたが、幸いにも?駅のすぐ先の交差点で「JR代行輸送車」のステッカーが貼られたジャンボタクシー1台とすれ違ったので、ギリギリセーフだったと推測されます。たまたま道路混雑に遭遇してしまったのか、諸事情でジャンボタクシーの宍道発が遅くなったのかは不明ですが。

こちらは交差点を右折して快適な農免道路に入り、2kmほど走ったところで県道24号松江木次線に合流します。この先は出雲大東駅の手前までJR線と並走しますが、この区間で保守工事が行われている様子はありませんでした。

そうこうするうちに南大東駅前に到着。ジャンボタクシーの運転手さんが(炎天下というのに)車を降りて南大東駅のホームの待合室まで「待っている客がいないかどうか」を確認しに行きましたが、誰もいなかったのでそのまま発車。

(つづく)

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