愛知県常滑市は、10月1日から従来の有料路線バスに代わり、無料のコミュニティバス「グルーン」を市内全域(一部隣接する武豊町・美浜町域)で運行します。
http://www.city.tokoname.aichi.jp/kurashi/1006388/1006546.html
http://www.city.tokoname.aichi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/546/timetable.pdf (路線図・時刻表)
これですが、運行主体は実は「ボートレース常滑」です。運行に要する費用は、市の一般会計ではなくボートレース事業の会計から拠出されます。
https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/202209280077-spnaviow
https://www.town.taketoyo.lg.jp/cmsfiles/contents/0000003/3581/40-10-1.pdf
全国各地のボートレース場では長らく来場者向けのファンバスを最寄り駅や周辺地域から運行(多くの場合無料)してきましたが、近年は来場者の減少に伴い減便や廃止が相次いでいます。一方では公営ギャンブルはコロナ禍に伴うネット投票の増加で収益が増大し、一般会計への繰り入れ額も多くなっています。
これを踏まえ、「ファンバスとコミュニティバスを合体させ、市民や観光客など広く利用してもらい、トータルでの出費の削減を図る(ファンバスの費用はそのままとしても、一般会計から拠出する路線バス事業者への補助金やコミュニティバス運行費は節減できる)」という画期的な施策を立案したわけですね。
車両は、2022/9/9付ブログで紹介した中国BYD社製の小型電気バス6台で、6艇が出走するボートレースの各艇の色に合わせています。