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JR東の地域連携ICカードが長野市近辺に進出、県内他地域はどうなる?

JR東日本エリアの各地のバス会社において、同社が主導する地域連携ICカードシステムの導入が進んでいることはこちらのブログで何回も取り上げています。

2022年9月までに青森県・岩手県・秋田県・山形県・栃木県・群馬県のバス会社が導入済ですが、2025年春からは長野県での導入が決まりました。

https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220927_ho02.pdf

長野市近辺のバスでは現在独自の交通系ICカード「KURURU」が利用できます。導入は2012年とそれほど古くはありませんが、運営主体が特定のバス事業者ではなく長野市公共交通活性化・再生協議会(事務局:長野市交通政策課)となっており、運営費や今後の展開を考えて地域連携ICカードへの移行を決めたと推測できます。

https://www.ic-kururu.jp/news/topic.php?id=76

ちなみに委員会の構成員には長野市内を通る鉄道を運営するJR東日本長野支社・しなの鉄道・長野電鉄が含まれますが、いずれもICカードには対応していません(JR東の場合、県内の富士見~上諏訪~岡谷~塩尻~松本間ではSuicaなどのICカードが使えます)。

さて、気になるのは、現在ICカードが使えない県内他地域の路線バスの今後の動向ですね・・・

既に鉄道の一部がSuicaエリアとなっている松本・諏訪地域の路線バスのほとんどはアルピコ交通の運行です。同社の長野地区の路線はKURURUが使えますが、あくまでも長野市主導なので他地域に広げるわけにはいきませんでした。今回の動きをきっかけに、アルピコ交通としてJR東の地域連携ICカードを導入する方向に進むかもしれませんね。

上田市では、地元企業が開発した独自のQRコード決済システム「Ticket QR」が導入されており、市内のほぼすべての路線バスのほか上田電鉄別所線でも対応しています。

https://www.city.ueda.nagano.jp/soshiki/kotu/36632.html

飯田市などの伊那地域では、一般的な路線バスはほぼ全滅しており(伊那~高遠線と駒ヶ岳ロープウェイ連絡バスくらい?)、コミュニティバスの天下なので交通系ICカードの導入はなさそうです。

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