5月17日付の岐阜新聞に、2020年夏の豪雨で被災し40日間も全面通行止めになった下呂市内の国道41号のその後に関する記事が掲載されました。
https://www.gifu-np.co.jp/news/20210517/20210517-70163.html
8月17日の仮復旧による通行再開から、9か月以上経過した記事時点でも片側交互通行のままで、完全復旧の大前提となる飛騨川側の擁壁がようやく6割程度できた段階とのこと。
擁壁の完成後、その上に土を盛って道路の形にし、さらに舗装やガードレールなどを設置しなければならず、工事を担当する国土交通省高山国道事務所としても完全復旧の時期は見通せない状況です。
今年は梅雨入りが早く、担当部署や工事を行う建設会社としても、再度の被災につながらないかドキドキものですね・・・
ちなみに、高山国道事務所の公式サイトにも復旧工事に関するページがありますが、
https://www.cbr.mlit.go.jp/takayama/syoukai/kadosaka.html
このブログを書いている時点の最新情報は「2020年12月9日からコンクリート打設に着手します」です。
現地付近の地形では災害への脆弱性は回避できず、抜本策は国道41号に並行する高規格幹線道路「高山下呂連絡道路」の開通ですが、今回の被災場所と並行する区間については構想段階です。
なお、今回の災害では、並行するJR高山線のほうが山側にあるおかげで復旧が早く、7月23日~8月17日の間は下呂市と高山市の行き来は「鉄道ならばいつも通り、道路交通は大迂回が必要」でした。