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兵庫県南部におけるミッシングリンクはいつ解消?

関連ブログ・・・2021/4/27付紀伊半島一周高速道路の開通はまだまだ先

上記ブログで紹介した「防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム(近畿ブロック版)」の4ページ目の図について、兵庫県南部の状況をピックアップして紹介します。

1.神戸西バイパス

 このブログでも複数回紹介していますが、「R5年度工事本格化予定」と明記されています。

 神戸市西区の国道175号以西では何年も用地買収したっきりの区間がありますが、2022年度いっぱいはこの状況が続きそうです。

2.東播磨南北道路

 兵庫県の事業として建設されている加古川市と小野市を結ぶ高規格道路ですが、図では完成時期は明記されていません。

 南半分(加古川市内)は2014年3月に開通済みで、引き続き北半分の工事が進められています。建設促進期成同盟会のサイトには勇ましい内容が記載されていますが、完成時期に関する記載はありません。国道175号との接続点付近は順調に工事が進み、真新しい橋脚がいくつも建っているのですが・・・

 正解は、兵庫県のサイトで公開されている同道路の継続事業評価調書(URLからすると2018年度時点の評価と思われます)にありました。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks04/documents/h30k-02-higashiharimananbokudouro.pdf

 「地質調査の結果による橋梁基礎形式の変更と盛土工区の軟弱地盤対策工の追加、地質調査及び地下水調査の結果による構造形式の変更(盛土→橋梁)等の理由により、工事に長期間を要する。さらに、境界確定等用地取得にかかる手続きに時間を要していることから、完了年度を平成 36 年度に変更する」とのことです。

 つまり、全通まではまだ3年近くかかりそうですね。

3.相生有年道路

 国道2号の相生市~赤穂市有年間は大型トラックを中心に交通量が多いにもかかわらず長らく大半が片側1車線のままでしたが、東側から徐々に拡幅が進んでいます。

 上記図には「R4年秋 相生市若狭野町八洞~若狭野 開通予定」とありますが、こちらは2020年4月時点で発表済みです。

 https://www.kkr.mlit.go.jp/himeji/kisya/2020/200420-1.pdf

 実は、最大のネックがリリース文にある「15工区」(相生・赤穂市境から有年駅西方までの区間)です。

 この区間の大半では、JR山陽本線の南側を通る現道の拡幅が困難なため、JR線の北側に新たに片側2車線のバイパスを建設しています。

 https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-hyouka/r2sai/2_r2_075.pdf

 有年駅の北側では区画整理の際に用地が確保されていますし、その西側のJR線をアンダークロスする部分でも工事が進んでいます。

 ただ、有年駅の東側ではJR線と矢野川が接近しており「川の流路を変更しなければバイパスを建設できない」区間があり、2021年時点で流路変更の工事の途上ということで、

 https://www.google.co.jp/maps/@34.8313844,134.4039524,918m/data=!3m1!1e3?hl=ja (現地付近の航空写真)

 有年駅南側の住宅地を「天下の国道2号」が片側1車線で貫通し、昼夜を問わず大型トラックが疾走する光景は当分続きそうです。

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