2023/2/13付ブログ記事「名塩道路生瀬トンネル供用開始直前の付近の様子」の続報です。
国道176号生瀬トンネルは予定通り2024/2/13 5:00に供用開始となりました。ネット上にはいくつか開通後のYouTube動画が上がっていますが、当然車目線です。当ブログでは、近々「歩行者目線の開通後の状況」を報告予定です。
さて、前日午前に開催された生瀬トンネルの開通記念式典の模様は、一般向けメディアは報じてくれなかったようです。神戸新聞にはトンネル開通に関する記事が掲載されていますが、本文では触れているものの、写真はトンネル東側坑口の全景のみです。
https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202402/0017324080.shtml
探してみたところ、専門紙の日刊建設工業新聞のサイトに詳細が載っていましたので、紹介します。
https://www.decn.co.jp/?p=160990
記事の中での注目点は、以下の2つのくだりです。
1.「宝塚側の坑口付近には長さ約30メートルの歩行者用の仮設トンネルを整備した」
2.「トンネル周辺の斜面を掘削し、現道を約2メートルかさ上げする工事と歩道整備を行い、宝塚方面行きの2車線道路にする。かさ上げすることで武庫川の越水を防ぐ」
1.ですが、これは「本来北行専用のところを暫定的に対面通行にしているため、坑口付近に右折レーンを設置する必要が生じ、その分のスペースを確保するため」歩道を迂回させる必要が生じた故の仮設トンネルの設置ですね。2026年の4車線化の暁には右折レーンが不要となり、東側坑口から車道と同じトンネル内に歩道が整備されるわけですが、不要となった仮設トンネルは埋め戻すのでしょうか?
2.ですが、もし嵩上げ工事がトンネル開通に伴い封鎖された現道の川沿い全区間に及ぶのであれば、沿道の3つの事業所にも影響(出入口の付け替えとか建物部分の嵩上げとか)が生じますね。東寄りのこれら事業所のない区間限定かもしれませんが・・・
<追記>
生瀬トンネル開通後の工事内容ですが、2023/2/18付ブログ記事「名塩道路生瀬トンネル付近の今後の施工ステップが公開されていました」で紹介した施工ステップイメージの➁に該当します。
https://www.kkr.mlit.go.jp/hyogo/introduction/jigyou/jigyo/najio/PDF/najio_step.pdf
2024年度に主に進められる工事は以下の通りのようです(2022/9以降に工程の見直しが発生している可能性はありますが)。
1.旧西宝橋付近の張出橋の工事
2.新西宝橋の下部工(橋脚の基礎工事)
3.大多田橋の架け替え工事
4.生瀬トンネル開通により一般車両通行止になった武庫川沿い部分の斜面の切土工事
この資料からは、「現道の嵩上げ」とは次の③のステップ(張出橋に交通を切り替えた後に、現道部<上り線>の嵩上げを実施)のように読み取れます。