読売新聞のサイトに、7月9日付で以下のような記事が掲載されました。
コロナ影響で運休の和歌山駅―伊丹空港間バス、15日に再開…USJ経由の便も
JR和歌山駅と伊丹空港を結ぶバスは2020年7月に運行を開始したものの(大阪バスとクリスタル観光バスの共同運行)、既にコロナ禍の最中であり、利用低迷で半年で運休となりました。それが、状況の改善に伴い1年半ぶりに運行を再開したものです。もっとも、運行本数は当初の1日9往復からすると半分以下の1日4往復です。
http://www.osakabus.jp/route/wakayama/
http://www.cypress.ne.jp/crystal/contents/newstar20220715.pdf
運賃は「復活キャンペーン」ということでJR和歌山駅~伊丹空港間が1200円・JR和歌山駅~大阪駅・USJ間が1000円と格安に設定されています(ちなみにJR快速だと和歌山~大阪間1270円)
ということで、さっそく乗車してみました(伊丹空港発10:35の便)。
伊丹空港からの乗客は私1人ですが、大阪駅からは2人乗車がありました。いずれも事前予約の若い女性の方で、あるいは読売新聞のサイトに記事が載ったのがきっかけかもしれませんね・・・JR快速と比べると所要時間は互角、運賃と「必ず座れる」「リクライニングシート」はバスの方が上
ルートは、大阪駅までが阪神高速11号池田線、大阪駅からは阪神高速1号環状線~16号大阪港線~4号湾岸線~関空連絡道~阪和道和歌山ICで、終着のJR和歌山駅東口には定刻より10分以上早い12:23頃に到着しました。ダイヤは余裕を見ているようです。
ちなみに、和歌山側の運行会社のクリスタル観光バスは、2000年代前半に一世を風靡した人材派遣・偽装請負大手の「クリスタル」の子会社でした(現在は無関係)。
クリスタルは全盛期に大手私鉄(近鉄・南海・名鉄・阪神)の貸切バス子会社を次々に買収して「クリスタル観光バス」と改名しましたが、クリスタル本体が2007年にグッドウィル・グループに買収された後に各バス会社はすべてグループから離脱し、大阪バスの系列<現東京バスグループ>に入って社名からクリスタルを外しています(現東京バス、名古屋バス、大阪バス近畿)。但し、和歌山のクリスタル観光バス(もと和歌山南海観光バス)だけは大阪バス系列からも離れ、社名を維持したまま現在に至っています。