2024/9/7付ブログ記事「福井県のローカル私鉄は2024/10/11から交通系ICカード対応へ」の続報です。
早速、福井鉄道・えちぜん鉄道の両鉄道線でICカードを利用してきました。
ポイントは「ICカード対応機器がどのように車両や駅に設置されているか」ですが、えちぜん鉄道が公式サイトでも現地(配布用チラシあり)でも大いに充実しているのに対し、福井鉄道のほうが不足気味だったので、後者のみこちらで実情を2回に分けて報告することとします。
福井鉄道公式サイトでも確かに案内はありますが、
https://fukutetsu.jp/newsDetail.php?num=521
肝心の「どの駅にICカード対応改札機が設置されているか」「どの駅でチャージが可能なのか」が書かれていません。
1.駅におけるICカード対応改札機の設置状況
(1) たけふ新駅
有人改札の場所にICカード対応改札機が設置されていました。そして、もともと設置されていた券売機(一般的にイメージされる鉄道の券売機ではなく、係員が操作する端末を若干モディファイして利用者に操作してもらうようにしており、現金のほかクレジットカード<従来型決済>・QRコード決済にも対応)の隣にICカードチャージ専用の機械が設置されていました。いずれもJR西日本のものと同型です。券売機はICカードに対応していません。
(2) 北府駅
レトロ駅舎内に貴重な鉄道関連資料などが展示され、駅前には引退した電車が保存されています。
その駅舎内にはもともとたけふ新駅と同タイプの券売機が設置されていましたが、ICカード関連の機器(改札機・チャージ機)はどこにも見当たりませんでした。つまり電車内のICカード処理機で対応するわけですが、そんなことは駅舎内のどこにも明記されていません。
一方、ホーム上には「ICカード対応乗車口」「ICカード対応降車口」がマーキングされていました。ICカードで乗車する場合は、「ICカード対応乗車口」のところで待ち、電車が到着してドアが開いたらその脇の青色のICカード処理機にタッチするわけです(車内設備に関しては後述)。
(3) 中間の有人駅(西鯖江、神明、浅水、赤十字前)
公式サイトによれば営業時間は駅により大きな差があり、神明駅は7時台から19時台まで1時間の休憩をはさみずっと営業しているのに対し、西鯖江駅や赤十字前駅は7時から9時の間のみの営業です。上記で紹介した公式サイトの案内には「駅係員がいる駅では、駅に設置してある黄色の改札機にタッチして下さい。駅係員のいない駅では、電車一番前の運賃箱に設置してある黄色の改札機にタッチして下さい。」とあるので、営業時間外(=駅係員がいない時間帯)には駅に設置してあるICカード対応改札機の電源をオフにするのかと思っていましたが、少なくとも赤十字前駅は正午ごろでも普通に稼働していました。
(4) ベル前駅
この駅は大型ショッピングセンターの前にあるため、他の有人駅と異なり営業時間は「10時~15時」となっています。駅舎はなく、ホーム上に簡易な窓口が設置されてそこに係員がおり、片道券・往復券の発売や各種案内業務を行っています。
ここでは出入口の脇にICカード対応改札機やチャージ機がまとめて設置されており、無人の時間帯も稼働していました。
(つづく)