関連ブログ記事・・・2023/7/4~5付「姫路港の旅客船発着エリアの状況(2023/7時点)前編・後編」
2024/4/19付ブログ記事「姫路港旅客ターミナルエリアの再整備はベタ遅れ」で予告した通り、4月中に現地を見てきましたので、順を追って報告します。
1.ポートセンタービル
老朽化が進み、再整備に伴い解体が予定されていますが、2023/7時点からテナントが減った様子はありません。
1階の旅客船待合所も雰囲気が変わりませんが、坊勢輝汽船の券売機が移設されており、その跡に何やら貼り紙があります。
これまで1階の事務所は坊勢輝汽船と坊勢貨物(坊勢輝汽船の前身の1つである旧坊勢汽船の関連会社で家島諸島への貨物フェリーを運航)が共同使用していましたが、2024/5/1からは両社が分離し、坊勢輝汽船はポートセンタービルの4階に移転するとのこと。坊勢貨物は単独で引き続きこの場所を事務所として使用します。
出発案内のデジタルサイネージは、全社とも使用を終了していました(故障ではなく電源コードが抜かれている)。
結局、出航便の案内はこのレベルで十分なんでしょう。
高福ライナー(事務所はポートセンタービルではなく家島側にある)は、これまで日曜限定で運航していた20時台の最終便を利用者減少により取りやめたとのこと。
2.貨物フェリーの発着場<飾万津臨港公園南側>
前回2023/7/4<平日>訪問時のブログ記事で
>現在フェリーや旅客船が発着するエリアの西側にある飾万津臨港公園ですが、南側の海に面した部分は家島諸島方面の貨物船でやりとりされる物資の物揚場となっており、一般人は立ち入りにくくなっています。
と書きましたが、この日は坊勢貨物を含む貨物フェリーがずらりと停泊していました。平日は家島諸島との間を往復していますが、日祝は運航がないからかも。
飾万津臨港公園の西側には、貨物フェリーを運航する事業者(複数あり)が使用している倉庫がありました。
兵庫県が作成した姫路港旅客ターミナルエリアリニューアル案によれば、ここは最終的には家島航路の高速船の発着場所になり、貨物フェリーは東側の現在小豆島フェリーの桟橋や乗船する車の待機場があるあたりに移転することになっています。つまり、小豆島フェリーが新旅客ターミナルの前に新たに設置されるフェリー桟橋に移転するまでは、貨物フェリーも家島航路の高速船も現在地から移動できないわけで、機能移行のための準備期間もそれなりに必要でしょうから、計画が完遂するのは先の先の先としか思えません・・・
3.飾万津臨港公園と旅客船ターミナル跡地の間
引き続き、埠頭側は通行止めです。おそらく、計画が完遂するまで通行止めは続くことでしょう。
4.旅客船ターミナル跡地周辺
予想通り、旅客ターミナルエリアの再整備工事のうち実際に動いているのは、旅客船ターミナルの解体工事だけでした! もはや僅かな残骸を残すのみになっています。
工事看板では、工期は「2024/8/31まで」となっています。夏の終わりには、完全な更地になっていることでしょう。
しかし、その前ではフェリー桟橋の設置準備工事に着手している様子は一切ありません。着工は、旅客船ターミナル跡地が完全に更地になってからでしょうか? 向こうに見えるのは、ひしめく貨物フェリーとポートセンタービルです。
旅客船ターミナルの南側の駐車場では、緑地帯の植生が全部撤去されています。姫路港旅客ターミナルエリアリニューアル案によればここは民間の集客施設にする計画のようですが、現状を鑑みると先行整備するとは到底思えません。
2024年現在、クルーズ客船はさらに南側の関係者以外立入禁止エリアの埠頭に係留されます。
https://himeji-port.com/business
かつては今般解体された旅客船ターミナル前に横付けされることもあったようですが、クルーズ客船の巨大化により困難になって現在に至っています。