関連ブログ記事・・・2022/4/22付「世界遺産・宮島~宮島口の航路に3社目が参入、5/21運航開始予定」
世界遺産・安芸の宮島と対岸の宮島口地区を結ぶ航路は、古くから2社(JR西日本系のJR西日本宮島フェリーおよび広島電鉄系の宮島松大汽船)が運航しており、かつてはライバル意識を燃やしていたようですが現在は協調路線です。外国人観光客はジャパンレールパスなどで無料乗船可能な前者を専ら選びますが・・・ これに2022/5/21から3社目「アクアネット広島」が加わりましたが、宮島口~宮島間の運賃が既存2社の倍以上の400円ということで、宮島と原爆ドーム近くを結ぶ自社航路との通しきっぷの存在を前面に押し出しています。
さて、2023/10/1から地元廿日市市により宮島訪問税の徴収が始まります。
https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/soshiki/110/59551.html
もっとも一般的な「フェリーや旅客航路により宮島に訪問する場合」は、原則として訪問するごとに1人1回100円が船舶の運賃とセットで徴収されます。但し、「宮島に住む住民」「宮島内の事務所・事業所への通勤者」「宮島内の学校への通学者(島内には市立の小中一貫校があり、市内全域から通学可能)」は課税対象外となり、障がい者や修学旅行生は課税免除となります。
これと同時に、JR西日本宮島フェリー・宮島松大汽船は運賃を値上げします。
https://jr-miyajimaferry.co.jp/wp-content/uploads/2023/06/fcdd035f43ff3d8d018e0bfa4b94a75e.pdf
https://drive.google.com/file/d/1n1iVxhp71pCT9guOgp_cMaKECabv80rn/view
片道運賃は180円から200円に値上げとなり、一般の乗船客は訪問税と合わせて往路は300円を支払う必要があります。復路は運賃だけの200円のため、宮島往復の費用は140円アップの500円となるわけですね。定期運賃は据え置きです。
JRフェリーについては、普通団体運賃に閑散期(1/11~2月末・6月・9月・11/1~12/10に適用、この期間以外の多客期よりも10円安い)が設定されているのを廃止して年間・通年同額とし、無賃人員を廃止します。訪日観光団体の運賃は現在は通年で上記閑散期と同額ですが、値上げ後は普通団体運賃と同額になります。
また、(直接的な記載はありませんが)ジャパンレールパスや青春18きっぷなどでJRフェリーに乗船する場合、現在は往復実質無料ですが、2023/10/1からは宮島口からの乗船時に100円が徴収されることになります。