玉陽庵 算命学ブログ

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干合変化について

2014年11月25日 | 算命学 あれこれ
以前、旧暦でも用いられる「六十干支」についてお話したことが
あると思います。

「甲、乙、丙、丁・・・」で知られる「十干」と「子、丑、寅・・・」で
お馴染みの「十二支」は、それぞれ組み合わさることによって
まったく別の「干」あるいは「支」に変化することがあります。

本日お話する変化は、「十干」の変化について。

ある「干」が特定の「干」と結びつくと、「干合変化」という変化を起こします。
例えば、金性で宝石の「辛(しんきん)」が火性で太陽の「丙(へいか)」と結びつくと
どちらも水性に変化してしまうのです。

算命学では、この干合の結びつきを結婚と同一視し、親族縁の濃さ、薄さを見るときなどにも
これを活用します。干合相手は配偶者、干合変化から生まれたものを子供とみなすのです。

実は、親族縁を見る場合だけでなく、実際にこの干合変化で自分自身に変化が起きる場合があります。

一体どのような事が起きればこのような変化が起きるのかと言いますと、
例えば、年運、大運(10年運)などで巡ってきた「干」と
「日干(にっかん)」という自分の心を表す「生まれた日」の「干」が、干合する場合、
自分の心にも変化が表れるのです。

この心の変化で纏う雰囲気も変わるらしく、結婚相手を引き寄せやすい年、
あるいは10年となったりします。

この変化は複数の人間の間でも起きるもので、夫の「日干」と妻の「日干」が干合していれば
非常に心の結びつきが強くなり、なかなか別れられないとも言われています。


さて、多くの「干」は干合変化の後、異なる「干」に変化しますが、
「己(きど)」と「庚(こうきん)」だけは干合の後もその性質に変化が起きません。

干合を「結婚」とみなす場合、その後の二つの「干」の変化は、結婚後の変化ととらえる場合があります。
ここから、「日干」に「己」「庚」を持つ女性の場合、結婚しても嫁入り先の家風に
合わせる事がなかなか難しいとされるのです。
(もちろん、男性が婿入りする場合も同じです)

これらの「日干」を持つ場合、自然と配偶者の家庭に馴染む・・・という事が少し難しいので
意識的に自分を変える努力をしたり、核家族を形成するなど、少し工夫が必要でしょう。

このように、干合変化は少し複雑ですが、知っておくと後天的な自分の心の変化や、
結婚相手を見つけやすい時期、配偶者との関係なども分かる興味深いものでもあります。


干合変化には、さらに複雑で面白い「宿命の内部で起きる変化」がありますが、
これについては、また明日(^^)

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初代運について

2014年11月24日 | 算命学 あれこれ
昨日は「運型」のお話をしましたが、実はこれよりも優先されるべき
「運」の形が存在します。
それが、「天中殺」で分類された「運」。

一般的には、天中殺はどうにも調子の狂う2年間として認識されていると思いますが
自分の天中殺がどの天中殺か、ということを知っておくことが、
運を開く最重要ポイントでもあるのです。

特に、「初代運」と呼ばれる三つの天中殺に分類される方は、自分の意志で
開運への道を開くことのできる可能性が高いので、今日はこれらの
「初代運」についてお話したいと思います。


算命学で「初代運」といえば、まずは「子丑天中殺」。
「子年、丑年が天中殺」と言われたことのある方がこれに該当します。

例えば、「子丑天中殺」の方が次男、三男に生まれ、実家を出て一から家を築くことができたなら、
この方は非常に無理のない、運の良い人生を歩まれた、ということになります。
これだけでなく、仕事などでも新規事業などを手掛けるポジションがうってつけ。
何事も一から築いていくのに向いているのが、この「初代運」である「子丑天中殺」なのです。

逆に「子丑天中殺」の方が、長男に生まれ、古くからの家業を継がなけらばならない、
という場合は、「初代運」の特性を殺されることになり、非常に苦しいと思います。
このような場合は、思い切って他の人に家業を譲り、家を出るか、あるいは
家や家業の在り方をガラリと一新し、「初代」のように行動するか、のどちらかで
運を開くことが可能です。

「子丑天中殺」にとって一番望ましくないのは、実は家系からの援助。
就職先を世話される、金銭的な援助を受ける、遺産を相続するなど、
一般的には「幸運」とされるこれらの援助を受けると、「初代運」の運は崩れます。

裸一貫からスタートし、自力で頑張って初めて運が開けるはずの「初代運」が
家系から甘やかされることは、その人の人生にとってマイナスでしかないのです。
社会人になっても、いつまでも実家暮らしをしている人は要注意。
できれば、一日も早い自立をお勧めします。


この他、「戌亥天中殺」、「辰巳天中殺」に当たる方も、「初代運」に分類されます。
「子丑天中殺」とは多少のニュアンスの違いがありますが、家系を飛び出していくのが
自然な形とされ、いつまでも家系にとどまると運が開けない点では同じです。

開運の為にも、できるだけ早く親元、家系を離れることが重要。
女性ならお嫁に行く、男性なら婿入りすることも、「家系を飛び出して異なる流れに入る」
ことになり、吉となります。

このように、「初代運」に入る方は、たとえ長男長女であっても、家を離れた方が
本人の為にも、家系、家族の為にもなる場合が多いと言えます。

ご自分が「初代運」で、家系離れができていない、という方は、ぜひ家を離れる努力を
してみてください。
家を出ることで初めて開ける運があるはずです。

また、お子さんがいらっしゃるご家庭の場合ですが。
最近は少子化の影響で両親、祖父母から惜しみなく愛情も物も与えられるお子さんが増えていますね。
私も、子供は無条件にたくさんの愛情に包まれて大きくなるべきだと思っています。

ただ、「初代運」に生まれついた子の場合、「家系からの恩恵」がその子の運を崩してしまい、
結果的に自滅させることになるということは、ぜひ知っておいて欲しいと思うのです。
「初代運」の子供にとって、「子離れできない親」は足枷以外の何ものでもありません。

その子の運を伸ばしてあげるためにも、手を放すのも愛情なのです。

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運型について

2014年11月23日 | 算命学 あれこれ
まずはお礼から(*^^*)
ブログを始めてから、もう1か月以上が経ちました。
当初はまったくのノープランで、とにかく「算命学って面白いんですよ~!」と
お伝えできればと思い、日々書き綴っていたのですが。

実は、1週間くらいでネタが尽きるかも・・・なんて思っていたのです(笑)

ここまで続けてこられたのは、皆様からの励まし、感想やメール、
そして何より、日々こちらを読んで下さる方々がいらっしゃるおかげです。
どうしても体調が悪くて更新できなかった日も足を運んでくださった皆様、
その日は無駄足を踏ませてしまって申し訳ありません!(><)
ただ、それ以上に、そんな日でも来て下さる方がいらっしゃることが
とても励みになりました。本当にありがとうございます!!

今後とも、どうぞよろしくお願いいたしますm(^^)m


さて、昨日は、運型の話が少し出ましたが。
皆様、ご自分の運型は、ご存知でしょうか?

鑑定の際には、なかなか細かいことまでは聞けずに終わることも多いですから
星符をお持ちの方も、これが何を示すか知らないまま、という場合もあると思います。

以前、エネルギー値のお話をしましたが、これはその人の持つ五行の数値の総合計。
運型は、どの五行の数値が最も高く、それが自分を中心に置いてどの方向に位置するか、
を示したものです。
大雑把に分類したその人の生き方をタイプ分けしたもので、職業を選択する際に
参考にする場合があります。

中心の数値が高ければ「騰陀型」、北なら「玄武型」、東なら「青龍型」
南なら「朱雀型」、西なら「白虎型」です。

まずは、現実に強いグループの「騰陀」「青龍」「白虎」。

「騰陀型」は、自分が中心になり引っ張る「親分」タイプ。
何事にも動じず、意志が強い反面、下手をすると自己中心的になりがちなので
人間性の向上が必須です。
政治家や事業家に多いタイプ。

「青龍型」は、「富山の薬売り」のような「商人」タイプ。
商売人としての損得勘定に優れています。
チャレンジ精神が強く、なかなかへこたれないので、
営業マンなどにも多いタイプ。

「白虎型」は、「一匹狼」タイプ。
周囲から厳しくされると伸び、ほめられると伸びが止まってしまいます。
一匹狼的な職業で成功し、サラリーマンでも技術者、技能者など
一匹狼的な分野に多いタイプ。

次に、現実にはやや弱い「玄武型」と「朱雀型」。
現実に強いグループと比べると、いわゆる“とりっぱぐれ”が起きやすいグループです。

「玄武型」は「学者、芸術家」タイプ。
どんなに過保護にされ、目上からどれほど援助を受けても、
自分の運が崩れないタイプ。
同じ事務員でも、「利益至上主義」な職場ではなく、大学で働くなどした方が向くタイプです。

「朱雀型」は、「教育者、医者、宗教家」タイプ。
自分の損得よりも世の為、人の為を優先してしまうタイプ。
ボランティア活動に精を出したり、困っている患者さんからお金を取らずに治療してしまう
お医者さんのようなタイプです。


以上がそれぞれの「運型」について、分かりやすく説明したものですが
もちろん、今のご自分の職業と、ここに説明された職業とが一致しないからと言って
悩まないでくださいね(^^)
あくまで、「職業でいうとこんな感じ」という教科書的な分類であって、
これだけで適職を導き出すのは少々乱暴です。

ただ、もしも現実に弱いグループの「玄武型」や「朱雀型」の方が
競争の激しい、利益至上主義の業界で働いていたら、やはり苦しいでしょう。

チャレンジ精神旺盛な「青龍型」の人が、前例のないことは決してやってはいけないような
固く、保守的な職業に就いたら、かなりストレスが溜まるはず。

「白虎型」の人が伸び悩んでいるなら、もっと自分に厳しい環境を求めて行った方が良いでしょう。

・・・このように、自分の属する業界などの方向性を考える上では、大変参考になる
ものでもあります。

ご自分の運型と、現在置かれている環境とが一致しているか、かけ離れているかを知ることは
今抱えている仕事の悩みを解決する第一歩になるかもしれませんね(^^)



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六神獣

2014年11月22日 | 算命学 あれこれ
キトラ古墳の壁画などで描かれている、「四方四神」をご存知でしょうか?
北の「玄武」、東の「青龍」、南の「朱雀」、西の「白虎」のことです。

最近は漫画やゲームなどでもこれらの名称を使うことがよくありますし、
歴史の好きな方なら、「白虎隊」であったり、「朱雀門」であったり、
名前だけなら聞いた事がある、という方も多いのではないでしょうか?

算命学でも「運型」と呼ばれるものがあり、星符をお持ちの方は、必ずどこかに
「玄武型」「青龍型」「朱雀型」「白虎型」「騰陀型」のどれかが記してあるはずです。

ここで、あれ?と思った方もいらっしゃると思います。
日本では馴染みの無い「騰陀」という神獣がいるからです。

名称が一部同じなので混同しがちですが、算命学で用いているのは実は「六神獣」。

私も「四方四神」を詳しく知っているとは言えないですし、おそらくルーツは同じだと思うのですが
日本で用いられる「四方四神」は、どうやら天空を四方向に分け、そこに神獣を配置した
もののようですね。

以前少しお話したこともあるかと思いますが、算命学で用いているのは「立体五行」。
(平面五行も用いますが、話がややこしくなるのでここでは省きます)

地上の東西南北と中央の五方向に、「天」が加わるという立体構造です。

古代東洋の思想家は、動物たちをこの地上の五方向に分け、天地を行き来することのできる
架空の動物を残りの「天」に分類しました。
これが、「六神獣」です。

日本では馴染みがありませんが、東西南北の四神の他に、地上の中央には「勾陳(こうちん)」、
天には「騰陀(とうだ)」が分類されるのです。

高松塚古墳やキトラ古墳の図像をご覧になったことのある方はご存知かと思いますが
「四神」は割と言葉通りの姿-白虎なら白い虎、青龍なら青い龍の形で描かれていますね。
「玄武」は亀に蛇を組み合わせた独特の姿ですが。

「六神獣」の場合、地上の「五神獣」は地上の動物を分類したもので
「龍」や「麒麟」といった架空の生き物は「騰陀」に含まれます。
それでは、「青龍」、すなわち東方世界の生き物として分類されるのは何かと言いますと、
「樹林・草原・森林等に生息する動物」=「馬、牛、羊、鹿」。


ちなみに、中央世界の「勾陳」は「大地に密着し、土中に生きる動物」
=「ミミズ・ヘビ・モグラ」。


古代史のお好きな方なら分かっていただけるかと思うのですが。
古墳の壁画で描かれているのが、「六神獣」に分類される実在の動物たちだったら、どうだったろう?
と想像せずにはいられないのです。

天井に龍や麒麟が描かれるのは、良いのです。北の「玄武」も、おそらく亀だけになるでしょうが
問題ありません。西の「白虎」も、虎がライオンになるだけで、それほど遜色はないでしょう。
南の「朱雀」もワシなどの鳥が描かれて、無問題。

ただ・・・東の「青龍」に鹿や牛、地面の「勾陳」にミミズやモグラが描かれていたら・・・
そう思うと、うっかり笑いが込み上げるのは私だけでしょうか?

もちろん、たとえ「六神獣」の思想が入っていたとしても、それらは神として架空の姿で
描かれるのが当然なので、こんなことはあり得ないのでしょうが。
あの美しい高松塚古墳の壁画に描かれていたのが、いわゆる「四方四神」で良かったな~と
心ひそかに思ったのはここだけの話です(^^)

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子供を伸ばす方法

2014年11月21日 | 算命学 あれこれ
子供を育てる、という時、理想的な環境として誰もが思うのが
両親が揃い、経済的にはそれなりに安定した平和で穏やかな家庭ではないでしょうか?

それでは、少し、考えてみてください。

同じ両親の元、同じように育てられた兄弟姉妹は、まったく同じように育つでしょうか?
あるいは、育っていたでしょうか?

ご親戚や知り合いなど、身近にいる方々を少し思い浮かべれば、答えはすぐに出ると思います。

誰もが描く理想の家庭像ですが、その理想の家庭は、すべての子供を伸ばすのに相応しい
環境とは限らないのです。

同じ家に生まれたとしても、個々の子供が抱えた宿命は異なります。

平和で安定した家庭では、むしろ伸びない子もいます。
人の出入りが多く、落ち着きが無い方が伸びる子、
平均的、庶民的な家庭で伸びる子、その逆に、上品な上流家庭で伸びる子。

中には、親が褒めたり優しくすることが、その子のためにならない・・・そんな子もいるのです。

ただし、生まれてきた環境とその子を育てるにふさわしい環境とが一致しない場合は
良くあること。

そういう場合、その宿命に近い環境を子供に与え、改良を行うのが良いとされます。

例えば、上品な上流家庭で育つのが良いとされる子が、普通のサラリーマン家庭に生まれてきた場合、
親御さんは困ってしまうと思います。
でも、そういう場合は、その子に役割を与え、重きを置いて育てるだけで良いのです。
というのも、その子を伸ばそうとする時、子供時代に輝かせる必要がある星が、
上品でプライドの高い星であると同時に役割意識の強い星でもあるからです。

このように、算命学では、子育てはその子に合った育て方をすべきであると考えています。

世間一般でいう理想の家庭とは違っていても、その環境の方がむしろ伸びる子もいるのです。

子育てで迷ったときは、どうぞ我が子や、ご自分の家庭を人と比べたりはしないでください。
まず、知るべきは、その子自身の宿命であり、個性・才能です。

お兄ちゃん、お姉ちゃんで上手く行ったからと、下のお子さんに同じ環境や学校が相応しいとは限りません。
自分の子供だからこんなもんだ・・・などという諦めも、単なる思い込みでしかありません。

そのお子さんは、予想もつかない分野で、想像もしなかった成功を収める可能性だってあるのですから。

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