玉陽庵 算命学ブログ

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大運の西方納音

2014年12月26日 | 算命学 あれこれ
本日は、大運で「納音(なっちん)」が西方(日干支との位相法)に出ている場合のお話です。

この西方納音は「因縁解脱(いんねんげだつ)」と言われ、人生の前半に出ると、
それまで家系の因縁を背負っていたのが、この西方納音が出た大運でそれを解脱する、と言われています。

おそらくこの大運の最初の5年間くらいは苦しいでしょうが、多くの場合、
その後は何かから解き放たれるように、のびやかに生きられるようになります。

この西方納音を若い時期に経験すると、傍目から見て、人が変わったように見えるでしょう。
私も30代の頃にこの西方納音が廻った方を知っていますが、
それまではどちらかと言うと引っ込み思案で控えめ、服装も地味で飾り気のないタイプだったのが
この西方納音の後、性格が明るく朗らかで、いつもたくさんの人に囲まれ、
服装も明るい色使いの華やかなものを自然に着こなすようになりました。

学生時代の同窓会に行くと、まさかあなたがこんな風になるとは思わなかったと
必ず驚かれるそうです。

また、大運西方納音の中でも特殊な干支同士の組み合わせは、解脱の仕方が少し特別です。

この納音は、以下の組み合わせしかない特殊例。
辛巳-辛亥  
丁巳-丁亥

ご自分の日干支にこの4つの干支中のどれかを持ち、大運で納音に出会う場合。
凡人とは違う不思議な体験をして解脱するそうなのです。
それがどのような体験かというと、事故からの生還、霊的体験、サイキック現象など、
まさに不思議な体験。

非常に珍しい西方納音ですが、映画監督の故伊丹十三さんはこの特別な大運で
刃物で襲撃される事件に遭い、生還されていますね。
SMAPの中居正広さんも27歳~36歳の大運にこの特別な西方納音が廻っているので
もしかすると何かしらの不思議体験をされているのではないかと思います。


また、これは大運ではありませんが、この特殊な組み合わせが年運に出る場合。
これは「玄音」と呼ばれ、「お墓から音が聞こえる」という
不思議体験をするのだとか。

私も、しばらく先ですが、この「玄音」が廻ってくる年があるので
実は今からちょっと楽しみだったりするのです(^^)
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縁の深い間柄ー天剋地冲

2014年12月25日 | 算命学 あれこれ
実は数日前、「天剋地冲」についてコメントを頂きました(^^)

「天剋地冲」が深いご縁を示すものであることは、過去の記事にも少し出てきているのですが
きちんとしたタイトルと共に、これがご縁の深さを表す「共通干支」であることを、
もう一度お話しておきたいと思います。

天剋地冲は、確かに精神を壊し、現実を壊し合うという厳しい関係です。
このような関係を避けて通りたいと思うのも無理はありませんが、
前世、過去世に出会ったことの無い人とは、決してこの「共通干支」は出てきません。

確かに、同じ「共通干支」であっても、現実的な利益を出す必要のある共同経営者など
ビジネスパートナーとの間にこの「天剋地冲」や「納音」という「分離条件」がある場合は
事業が失敗してしまうので、決して組んではいけないというのは事実です。

ただ、親子、兄弟、夫婦には、この「天剋地冲」が良く見られ、この場合は深いご縁を示します。

なので、恋人と自分の関係にこの「天剋地冲」があるから、別れるべき?と悩まれている方には
「むしろ、結婚につながるご縁ですよ」というのが、算命学の相性判断です。

この世というのは、修行の場。
何らかの精神面の向上こそが、生まれて来る目的です。

夫婦というのは、社会の最小単位であり、結婚生活は修行の場。
夫婦喧嘩などしたことのない仲良し夫婦も存在しない訳ではありませんが
ちょっとしたことで喧嘩をしたり、仲直りしたり、を繰り返しつつ
手を取り合って生きていくのが基本。

どうしても衝突してしまう部分も、夫婦として生きていくためには
何とか折り合いをつけなければなりません。
どのように腹立たしいことも、夫婦として生きていく中で最終的に許し合えれば、
それは大きな課題を二人で乗り越えたことになります。

このように二人で課題を乗り越え、精神面の向上を図ることができるのは、
「天剋地冲」が二人の間にあるからこそ。

むしろ、「天剋地冲」などの共通干支が無ければ、衝突した時点で
あっさり離婚に繋がり、課題を乗り越えようとも思わないでしょう。

「愛し合っていたのに結ばれなかった」ことに対する無念も、「縁ある相手と
結果的に敵同士になってしまった」ことに対する無念も、同じ無念。
「再び出会ったなら、もう一度一からやり直したい」と魂に刻み込まれた想いは
ベクトルが違っても、強さとしては同じなのです。

最大破壊を表す「天剋地冲」ではありますが、親兄弟、夫婦の縁としては
非常に深い前世・過去世からのご縁であることは、覚えていていただきたいと思います(^^)
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天中殺と十大主星(年運)

2014年12月24日 | 算命学 あれこれ
本日のお話は天中殺でどのような出来事が起きやすいかを
「年運」に出ている「十大主星」で占う方法について。

もちろん、心を落ち着けて受け身で過ごし、日常を変えずに過ごせば
大きな現象が出ることは避けられるはずですし、ぜひとも
避けていただきたいところですが、外的な要因で
日常を守れなくなることもあります。

そんな場合も、せめてどのような現象が起きやすいかを把握しておき、
大きな失敗や事故などに気を付けていただきたいと思うのです。

「貫索星」「石門星」
兄弟仲、あるいは、親友との間の仲たがいに注意。

「鳳閣星」「調舒星」
子供に問題が出る場合があるので注意。
お子さんがいない場合は、本人が病気をすることも。

「禄存星」「司禄星」
お金の問題、異性問題に注意。
結婚や投資で失敗する可能性大。

「車騎(本当は車へん)星」「牽牛星」
仕事のミスや、交通事故に注意。

「龍高星」「玉堂星」
両親や目上(恩ある上司など)の大病などに注意。

また、どのような主星が廻っている天中殺年でも、共通して注意すべきは
以下の事柄です。

・人生に関わる決断をしない(結婚、転職など)
・高価なものは買わない
・金銭の貸借はしない
・異性との過ちに注意する
・ギャンブルには手を出さない(のめり込みやすいので)
・秘密の漏洩に注意

基本的に「判断力」が欠如する時期ですから、「判断力」がどうしても
必要になってくる事柄は、すべて先送りにできるものはしてしまいましょう。

どうしても先送りにできない事柄は、「日常を守る」「自分の器を越えない」
ことを鉄則にしてください。
具体的に言うと、今までやったことのないようなこと、自分の実力以上の力を
発揮しなければならないようなことに手を出すのは厳禁。
どうしても転職が必要なら、自分の経験が生かせて、背伸びや無理をしなくても
対応できそうな仕事を選んで下さい。
どうしても引っ越しが必要なら、環境を大きく変えたり、家賃の高い物件に
移ったりはしないこと。

今は「午未天中殺」の方が天中殺の時期に当たりますね。
すでに、「転職してしまった」「引っ越してしまった」という方がいても
慌てないでください。

天中殺の間にさっそく仕事が上手く行かなくなったり、住居に問題がでたりした場合は
おそらく自分に合わないものを選んだ結果。
すぐに転職、引っ越しが必要ならば、今度は「自分の器を越えない」方法で
次の仕事、引っ越し先を選びましょう。

すぐにマイナスの影響が出ない場合も、背伸びをして選んだ仕事や引っ越し先ならば、
天中殺を抜けてしばらく経った頃、影響が出てくることと思います。

その時は、単に天中殺の影響だとスパッと諦めましょう。
自分を責めたり、人を恨む必要はありません。
単に実りのない時期に動いてしまったから、元々縁のなかったはずのところに
来てしまったというだけの事です。

その場合は、今の仕事や住居にしがみつかず、次の仕事、次の住居に目を向けて下さい。
今度こそ、本当にご縁のある場所にたどり着けるはず。

また、知らずにご夫婦のどちらかが天中殺の年に結婚してしまった場合。
これも一つの宿命と受け止めてください。
このお二人では、子供に恵まれるのは難しい・・・と思われるカップルでも
天中殺の結婚、出産だからこそ恵まれる子宝もあるようです。

天中殺の結婚だけは、事前に分かっていれば絶対にお止めしたいのが本音ですが
どうしてもお止めできないカップルが多いのも事実。

天中殺中の結婚、出産は親子の縁、夫婦の縁、家族としての縁が
最終的に薄くなってしまうので決しておすすめはできませんが、
必然的にそうなってしまった場合、それは宿命の一部。

そこに何か学ぶべきことがあるのだと思うのです。

この世に生まれてきた限りは、いつか、どこかで何かの課題に直面せざるを得ません。
天中殺で結婚した場合は、家族縁の薄さという形で課題が現れただけで、
家族縁が深い方も、深いからこそ起きる厄介事があります。

算命学で避けるべきと言われる「天中殺の結婚」をしてしまった方は、
過去を嘆くのではなく、それがどういう現象を招くのかを冷静に把握して、
きちんと向き合いましょう。

誰もがそれぞれの宿命と向き合わねばならないのは、皆同じなのですから。







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天中殺にして「良い」こと

2014年12月23日 | 算命学 あれこれ
本日は、2年の「天中殺」に「しても良い」ことのお話を。

まず、その1が「お墓参り」と「先祖供養」。
基本的に大きな買い物をしてはダメな天中殺期間ですが、
この期間に「墓地の購入」「お墓の建立・改修」「仏具の購入」は吉。

天中殺は神が味方しない時期ですが、そのような時期に唯一守ってくれるのが
ご先祖様。
どうしても何かを買いたい、どこかへ出かけたいというソワソワがおさまらない
なら、仏具などを購入したり、お墓参りに行ったりしてみて下さい。

実は天中殺期間に「家」を購入すると、結果的にその家を手放す事態などが起きて
「家には入れない」と言います。
実は「お墓」もこれと同じ。
「お墓を購入して、お墓に入れない」のは良い事なので、お墓の建立などは
かえってこの時期を選ぶと良いのです。

天中殺にして良いこと、その2は、「奉仕、ボランティア活動」、「宗教活動」
「精神的な勉強」。
このような活動には、「見返り」というものがありません。
見返りを求めても、決して実りのない時期が天中殺ですから、
最初から見返りを求めない活動は吉。
また、特に精神面を落ち着かせたり、向上させることができる活動や勉強なら
天中殺としては最適の過ごし方と言えます。

同じ「勉強」でも、資格試験などの勉強は現実的な「利益」を目標とする勉強ですから
「凶」となりますので、注意が必要です。

その3は、「遊興」「散財」「寄付」。
これならできる!!と思われた方も多いとは思いますが(^^)
自分の為だけの遊興、自分の欲しい物の為の散財、はダメです。
大切なポイントは「自己の利益を求めない」遊興や散財。
なので、自分の後輩や目下を連れて遊びに行き、彼らの為に散財する、
というのが一番良いでしょう。

間違っても自分の為に高い買い物などはしないでください。
失くす、壊れる、不良品を掴まされるなど、決して自分の手元には残りません。

借金を申し込まれて貸すのは「凶」ですが、将来返してもらうのではなく
「寄付」してしまうのは大丈夫。
ただ、「自分が借金」をするのは「凶」で、将来返済しきれない事態に
なりかねませんので注意しましょう。

いかに見返りを求めず、人の為になることでお金や労働力を「出す」か、
というのが、天中殺における正しい行動のポイント。

基本的には「受け身」で能動的に動いてはならない天中殺ですが、
このような活動ならばマイナスの現象は起きませんので
どうしてもじっとしていられない、という方は参考にしてみて下さいね(^^)
コメント (3)
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「天中殺」と「天冲殺」

2014年12月22日 | 算命学 あれこれ
本日は「天中殺」の正しい表記について(^^)

たまに書物などでも「天冲殺」と書かれている場合があるらしく、どちらの表記が正しいか
迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「冲」というのは、正式には「対冲(たいちゅう)」と呼ばれ、二つの相対するものが衝突する現象。
「天中殺」は衝突現象ではないので、この「冲」は当てはまりません。

それでは、「天中殺」というのは、どのような現象かと言いますと。

玉陽庵ホームページの「個人鑑定」のページにある「星符イメージ」で取り上げた
川合玉堂さんの例で見てみましょう。

この方の陰占は次のようになっています。

庚癸癸
辰亥酉

これを、立体配置に直すと、下の図のようになります。



東西南北の十字型にそれぞれ酉辰癸癸が配置され、その中央に亥がありますね。
これが地上。
この地上の中央から上に伸びた場所が天になります。

この方の「心」を表す「庚」が、天に配置されているのがお分かりになりますか?

この“天”の“真ん中”にある「心」が“殺される”のが「天中殺」。
「心が不安定になる」のが「天中殺」現象の第一義ですから、こちらの表記が正解です。

天中殺で不安定になった心を平常時と同じくらい落ち着かせることが出来れば、
天中殺現象は避けられますが、分かっていてもコントロールが難しいのが人の心。

「あれをやってはダメ」「これをやってはダメ」と「ダメ」ばかり言われると、
ストレスが溜まって、かえって動きたくもなりますよね。

明日は、天中殺でも「やっても良い事」のお話をしたいと思います(^^)






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